次回パスポートの写真を撮る機会があったら、少し微笑んでみてはいかがでしょうか。

パスポートの写真で笑ってはいけないという間違った思い込みをしている人は多いですが、最近の研究で笑顔の写真は身分詐称に対抗できることがわかりました。

笑顔のほうが認識しやすい

The Independentに載っていたヨーク大学の研究によると、無表情の写真では人物の確認が困難な人がおり、同じ人物でも笑っているときのほうがはるかに簡単に認識できることがわかりました。

つまり、笑顔の写真のほうが認識されやすく、誰かがなりすまそうと思っても、違いがより目立つだろうということです。

この研究を主導したヨーク大学心理学部のMila Mileva博士は「写真付きの身分証明書は、生活する上で欠かせないもののひとつですが、人間の脳は人物の写真を他の写真を照合したり、実際の人物と写真を照合するのに時間がかかる」と語っています。

Mileva博士は、写真を笑顔にすれば、人物の識別を向上させ、身分詐称に対抗できると考えています。

パスポートの写真は笑ってもいい

パスポートの写真で大笑いすると規定に反します。しかし、パスポートの写真でまったく笑ってはいけないという誤解がありますが、パスポートの写真でも自然な笑顔であれば認められています。以下が参考の写真です。

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Image: State gov via Lifehacker US

笑いすぎはNG

以下のような笑顔は不適切です。

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Image: State gov via Lifehacker US

パスポートの写真が笑顔であっても、パスポートが盗まれなくなるわけでもなく、身分を詐称しようとするのを妨げられるわけでもありりません。

しかし、少なくとも微笑んでいる写真を使うことで、なりすまされる可能性を下げることはできます。

ただし、日本のパスポート申請写真の規格には「平常の顔貌と著しく異ならないもの(例えば、口を開き歯が必要以上に見えているものは不可)」とありますので、歯を見せずに少し口角を上げる程度のほうがよさそうです。

写真でパスポート申請が却下されないよう、どの程度の笑顔であれば大丈夫か事前に確認しておきましょう。


Image: karenfoleyphotography/Shutterstock.com

Source: State Gov, The Independent, 外務省

Emily Price - Lifehacker US[原文