たぱぞうの米国株投資

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老後の生活防衛資金はいくら必要なのか

老後の生活防衛資金はいくら必要なのか

 学生の頃の時間と、社会人になってからの時間。はたまたリタイアしてからの時間。全て同じ時間の過ぎ方をしているはずです。しかし、体感の早さは全く異なりますね。時間は、それまで生きてきた人生の長さで感じ方が違います。

 

 平たく言うと、若いほうが1年が長く感じられるということです。20年の1年と40年の1年では体感する早さが違うのです。これは今後60年の1年、80年の1年と年を経るごとに実感されるのでしょう。時間とは割合で、体感する早さが違うということです。

 

 おそらく、アラサー世代はあっという間に40代になるのでしょう。そして、アラフォー世代はあっという間に60代です。アラフィフは定年を自分で選べる、自由な生活はもうすぐですね。

 

 そういう意味では誰もが老後はすぐそこであり、どのように引退後を過ごすのか、そしてどのように人生設計をしていくのか、というのは大きな命題になります。私が目指しているのは「心穏やかに過ごすこと」の一点に尽きます。

 

 そう考えると、お金は必要最低限で良く、むしろ教養を身につけて心を乱さないあり方や生き方を考える年齢になりつつあるのでしょう。また、そういう友人を選びたいと思っています。

 

 年を取るとどうしても体のあちこちにガタがきます。その最たるものは病気や怪我です。長期入院になったときに、どの程度の資金が必要なのか。つまり、生活防衛資金はいくら必要なのか。このことを考えて資産運用することが大事です。

 

 そこで初めて心穏やかな生活、あるいは投資ができるのだと思います。さて、今回は老後の投資、生活防衛資金ということでご質問を頂いています。

投資で儲けたお金を利確すべきか、ホールドすべきか

 75歳、65歳の家内と二人で、あまり付き合いを増やさず、無理せず、健康で日々憂いなく、元気に過ごしています。


 今は、子供たちも手がかからなくなり、借金もありません、大都市近郊の戸建てに住んでいます。預金は500万円、証券会社預け金は2000万円(内1500万円はドル)投資は、2年前からはじめ、600万円インデックス国内投信、2000万円米国ETF(VTI/VOO/VYM/QQQ/VOOG)です。

 

 始めた時期の運がよく、約250万円ほどの評価プラスがあります。


 そこで私の質問ですが、証券会社預け金は、このまま暴落時のためにキープすべきか、あるいは、配当金目的でBNDを購入すべきか、先行き大きな病気になるとも思えないので、値上がり期待で、VTI、VOOGなどを購入すべきか迷っております。

 

 なお、現在は、年金と年100万円ほどの雑収入でこれらの蓄えにあまり手を付けずになんとか暮らしております。末尾になりましたが、中庸を得たコメント、いつも楽しく拝見しております。ご教導よろしくお願いいたします。

生活防衛資金を意識したい

 理想の老後ですね。付き合いを整理し、健康で憂いのない毎日。誰もが憧れる、最高に自由な時間を実現されてますね。生活の基本は家族であり、健康であり、最後にお金です。この3つは私も大切にしています。

 

 投資先を箇条書きにしてみます。

  • インデックス国内投信
  • VTI(全米株式)
  • VOO(S&P500)
  • VYM(米国高配当ETF)
  • QQQ(Nasdaq100)
  • VOOG(S&Pグロース)

 国内インデックス投信が600万というのが少々大きいように思いますが、全ていわゆる「変なもの」ではないので安心してホールドできますね。

老後の生活をいかにゆったりと過ごすか、生活防衛資金は大事

老後の生活をいかにゆったりと過ごすか、生活防衛資金は大事

 30代、あるいは40代であれば、そのまま持っておいても良いでしょう。もちろん、これから来るであろうリセッションなどでは最悪半額になる可能性もあります。しかし、長く持っていればいずれ値が回復されるのは歴史が証明しています。世界経済、米国経済の拡大が続く限りにおいて安心です。

 

 また、預金が500万円おありです。これが大きいですね。急な入院、あるいは長期リハビリなどになると、相当のお金が必要になります。備えは大事ですね。医療に関わる部分に関しては高額医療や各種保険でカバーされるところです。

 

 しかし、本当に重篤な場合は差額ベッド代、リネン代、食費、などもろもろ乗ってきます。保険でカバーできない支出が月々20万~30万かかる例も稀ではありません。そうなると、最低でも1年程度の余裕は持っておきたいですね。500万というのは1つ心のよりどころになるでしょう。

 

 ただ、ご年齢考えると、1000万円~1500万円程度は生活防衛資金としてキャッシュを持っていても良いのかなと思います。ご自宅を含まない資産がおよそ3000万、そのうち今のキャッシュは500万です。

 

 ご夫婦でお1人500万円ぐらい生活防衛資金があっても良いかと思います。ちなみに、投資資金に対するキャッシュポジションはおよそ16%ですね。キャッシュポジションの割合が低くても、耐性があるのは以下のようなケースです。

  • 買った金額が低い、昔買った株式が多い
  • 年齢が若い
  • 相場が底値

 今は相場は好調ですね。とはいえ最近に買われたということですから、驚くほど安い買値というわけではないですね。もろもろ考えると、キャッシュポジションの確保、1部を利確するというのは確かに理にかなっていると思いますよ。

 

 頭と尻尾はくれてやれ、という相場格言があります。とにかく「日々憂いなく」過ごすことを主眼にするならば、そういう判断になりますね。何かのご参考になればと思います。

 

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やはりネット証券で自分でポートフォリオを作るのが一番安全ですね。対面で退職金を突っ込む、というのは知識が無いと危険な選択になります。窓口もノルマがあるので必死です。

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