ハリウッド俳優、クリス・プラット。映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ではスター・ロード役を務め、2018年7月13日公開の映画『ジュラシック・ワールド / 炎の王国』では主人公のオーウェン役を務める “いま世界で最も人気のあるハリウッド俳優” の1人である。

もちろん日本でもその人気はすさまじく、特にインターネット上での人気は抜群だ。その理由は後述するとして、今回は『ジュラシック・ワールド / 炎の王国』のジャパンプレミアのため来日していたクリス・プラットにインタビューする機会に恵まれたので、ある質問をぶつけてみることにした。「なぜ加藤浩次さんのことが好きなんですか?」と──。

・日本のインターネットで人気の理由

クリス・プラットのネット人気はちょっと異常である。基本的にハリウッド俳優は人気があるものだが、なぜかクリス・プラットだけは「日本のインターネット」で人気があるのだ。というのも、全ては2014年に公開された『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』から始まる。

詳細については割愛するが、ざっくり言うと同作で吹替役を務めた極楽とんぼの加藤浩次さんのことをクリス・プラットはいたく気に入ったらしく、加藤さんがMCを務める『スッキリ』にもたびたび出演。加藤さんがいないVTR出演だと、


「コウジ! どうして君はいないんだ! 僕はこんなに君に会いたかったのに……」


……と嘆き悲しむ姿がTwitterを中心に拡散し、ネット上では「可愛すぎる」「ハリウッド俳優でこんなに気さくな人いるのか」「加藤浩次愛がヤバい」……などと、普通とは違う方向から人気が爆発しているのだ。一言でいえば「日本一バズるハリウッド俳優」といって差し支えない。

前置きは長くなったが、今回はそんなクリス・プラットと映画『ジュラシック・ワールド / 炎の王国』でヒロインのクレア役を務めたブライス・ダラス・ハワードに単独インタビューを敢行してきた。例の「加藤浩次愛」についても聞いてきたので、以下でご覧いただきたい。


──お会いできて光栄です。今日は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のTシャツを着てきました!

クリス「おお、クールだね」

ブライス「ねえ、次のガーディアンズはいつから撮影が始まるの?」

(ゴニョゴニョ話始める2人。止められない)

──あのー、時間もないのでそろそろよろしいでしょうか?

クリス「あ、ごめん。OKだよ!」

ブライス「OKよ」

──それでは始めさせていただきます。今作を拝見しましたが、素晴らしい作品ですね。前作とは違った2人の関係が描かれていますが、お互いにどのような印象をお持ちですか?

クリス「そうだね、1つだけ言えることは……クレアは最低な女なんだ!」

ブライス「ギャハハハハ!」

クリス「本当にオーウェンにとっては最も厄介な女で……ってこれは冗談だけど、彼女は厳しい環境下で最高のパートナーなんだ。そして仲が良い間柄だけど “どっちが主導権を握るのか?” を繰り返しているんだよね。ただ言い争いをしていても、やっぱり最高のパートナーだってことには変わりないかな」

──なるほどですね。クレアから見たらどうですか?

ブライス「そうね、オーウェンは魅力的だから言えることはたくさんあるんだけど、何より大きいのは “頼りになる” ってところじゃないかしら。オーウェンは常に正しい選択をするし、ピンチにものすごく強いの。海に沈んでしまいそうなときだって絶対に助けに来てくれる、そんな存在ね」

──確かに映画でも頼り甲斐ありましたねぇ。

ブライス「あとね、クレアってちょっとシリアスに自分のことを捉えすぎているのよ。そんな彼女を心から笑わせてくれて “人生そんなマジじゃなくても大丈夫なんだよ” って思わせてくれるのがオーウェンなの」

──なるほど。今作でのことは言いませんが、次回作で2人は付き合っていたいですか? それとも別々の道を歩んでいたいですか?

クリス「実は今作でも2人の関係について色んな議論があったんだ。僕らも交えてさ。ただ前作と今作では状況が違うよね。次回作がどうなるかわからないけど、願わくばクレアと付き合っていたいね、最低な女だけど(笑)」

ブライス「ギャハハハハ! そうね、本当に次回どうなっているかは全然わからないけど、2人は永遠にある種の繋がりを持っているんじゃないかしら

──なるほど、2人は本当にお似合いだと思います。では話をガラリと変えてクリスさんに質問させてください。あなたはご自分が日本のインターネットでバズっていることをご存じですか?

クリス「え? 本当に? それは知らないな」

──本当なんです。あなたが以前 “スッキリ” に出演した際の「コウジ!」「コウジ!」という動画や画像がたびたび日本で話題になっていて、おそらくあなたは日本のインターネットでもっともバズるハリウッド俳優だと思います。

クリス「OH! コウジ!!」

──あなたのリアクションが最高だと話題になっているんですが、加藤浩次さんのどこがそんなに好きなのか教えてもらえませんか?

クリス「OK! 実は昨日も “スッキリ” に出演したんだけど、卓球で勝負して負けちゃったんだよ。あれは絶対にコウジがズルしたんだよ、だって僕が卓球で負けるハズがないもの。あれには納得してないよ」

ブライス「ギャハハハハ!」

クリス「ただ彼は日本語吹き替え版のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーでロケットの役を務めてくれているから、いわばガーディアンズ仲間なのさ。演技も声も本当に素晴らしかったよ」

──ふむふむ。

クリス「キャスターとしてもそうだし、コウジはコメディアンとしても最高さ。自分でも不思議なくらいコウジには親近感を覚えているんだ……卓球ではズルされたけどね!」

──わかりました。これからも日本にいらしたらコウジとの面白い絡みを期待しています。

クリス「OK、でもそのためにはコウジに呼んでもらわなくちゃね(笑)」

──あとブライス、私はそんなにゲラゲラ笑うハリウッド女優を初めて見ました。お高いセレブかと思っていましたが、あなたの人柄は最高ですね!

クリス「ブライスは最高かもしれないけど、クレアは最低な女だよ!」

ブライス「ギャハハハハハハ!」


わずか10分ほどではあったが、終始なごやかな雰囲気で進んだインタビュー。これまで大勢のハリウッド俳優・女優達にインタビューを敢行してきたが、2人はその中でもトップクラスの気さくな人物であった。なにせ、写真撮影の予定はなかったのに、


クリス「一緒に写真撮る?」


……と自らセルフィーを勧めてくれたのだから……。クリス・プラットもブライス・ダラス・ハワードも性格最高ォォォオオオオオオオオオ

そんな人格者2名が主演とヒロイン役を務める映画『ジュラシック・ワールド / 炎の王国』は7月13日公開だ。この夏最大級の話題作 & 実際に最高だから、ぜひ劇場に足を運んでいただきたい。マジでオススメだぞ!

参考リンク:ジュラシック・ワールド / 炎の王国
Report:P.K.サンジュン
Photo:Kazuhiko Okuno , © Universal Pictures.

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