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「宇宙刑事シャイダー」Blu-ray BOX化。アニーとギャル軍団、神官ポー座談会も

 1984年~1985年に放送された「宇宙刑事シャイダー」全49話が、ネガスキャンHDリマスターでBlu-ray化。3 BOX構成で、BOX 1(BSTD20146)は11月2日、BOX 2(BSTD20147)は2019年1月9日、BOX 3(BSTD20148)は2019年3月6日に発売する。価格は各19,800円。販売元は東映、発売元は東映ビデオ。

「宇宙刑事シャイダー」Blu-ray BOX

「宇宙刑事シャイダー」Blu-ray BOX1(1~16話/398分予定) 11月2日発売
「宇宙刑事シャイダー」Blu-ray BOX2(17~33話/421分予定) 2019年1月9日発売
「宇宙刑事シャイダー」Blu-ray BOX3(34~49話/396分予定) 2019年3月6日発売

 各BOXとも3枚組で、映像は1080p(4:3)、音声はリニアPCモノラル。Blu-ray化にあたり、パートナーの女宇宙刑事アニー役:森永奈緒美をはじめとする当時のキャスト陣が集合。総勢7名による座談会が開催された。BOX1には、この座談会を映像特典「35年目の同窓会~わが青春のシャイダー~(予定)」として収録。当時の撮影秘話の数々が語られる。

 そのほか、BOX 1にブックレットを封入予定。初回特典として全巻収納BOXも予定している。BOX 2とBOX 3にもブックレットを封入予定。

 1984年から1985年にかけて全49話が製作された「宇宙刑事シャイダー」は、「宇宙刑事ギャバン」(1982年)、「宇宙刑事シャリバン」(1983年)に続いて放送された“宇宙刑事”シリーズの第3弾であり最終作。

 この後、シリーズの流れを汲む「巨獣特捜ジャスピオン」(1985年)、「時空戦士スピルバン」(1986年)などが製作され、一連の作品群は「メタルヒーロー」シリーズと呼ばれる。ギャバン、シャリバンに続く第3のヒーロー・シャイダーは、沢村大が青いコンバットスーツをわずか1ミリ秒で「焼結」することによって登場。

 パートナーの女宇宙刑事アニーとともに、命を懸けて挑む相手は「不思議界フーマ」。それまでのマクーやマドーとは一線を画する、まさに“不思議”としか言いようがないフーマによる地球侵略計画の数々は、社会風刺性を感じさせるものも多く、各エピソードの個性は前2作に比べても強烈な内容となっている。神官ポー、へスラー指揮官、ギャル軍団といったフーマ側のキャラクター描写にも、随所で工夫が凝らされていたのが特徴。

 脚本は、「ウルトラQ」(1966年)の時代から一貫して特撮番組に携わり、次々とヒット作を世に送り出してきた脚本家・上原正三が、全話を一人で執筆。「昭和40~50年代の仕事の集大成と言うべき、クオリティの高いエピソードを数多く手がけた」としている。第1・2話を担当し、作品の不思議な世界観の構築に大きく貢献したのは、1981年に松田聖子主演「野菊の墓」で監督デビューした澤井信一郎監督。「シャイダー」と同年には薬師丸ひろ子主演「Wの悲劇」を手がけ、日本アカデミー賞・最優秀監督賞を受賞した。

 主人公・沢村大を演じたのは円谷英二特技監督の孫で、後には数多くの時代劇やサスペンスドラマで活躍した円谷浩。2001年に37歳の若さで他界したが、清潔感溢れる青年像は、ファンの心の中に強く残った。全編にわたって果敢なアクションに挑んだアニー役の森永奈緒美は当時、特撮ファンを中心に高い人気を獲得。「ギャバン」の大葉健二、「シャリバン」の渡洋史に続くJAC(現:ジャパンアクションエンタープライズ)からのキャスティングで、主役エピソードも多く用意され、80年代を代表する特撮ヒロインとなった。

森永奈緒美

「宇宙刑事シャイダー」あらすじ

 全銀河を荒らしまわる“不思議界フーマ”を止めるべく、地球担当の宇宙刑事に任じられた沢村大。宇宙刑事シャイダーとなった彼のパートナーとなったのは、故郷マウント星をフーマに滅ぼされた女宇宙刑事アニーだった。シャイダー、アニーとフーマの激闘が幕を開ける。

座談会 出席者コメント

アニー役:森永奈緒美
私にとって「宇宙刑事シャイダー」は初めてのレギュラー作品であり、初めてヒロイン役を務めさせていただいた、大切な作品です。本当に素晴らしい作品に出会えたことを感謝しています。今日は久しぶりに懐かしいメンバーで集まることができて、うれしかったです。本当は、ここに大ちゃん(円谷浩さん)も来てほしかったですね。
ギャル軍団・ギャル1役:名和慶子
私は当時から「劇団櫂」というところに所属していて、現在も舞台に出演しているんですが、驚くことに、いまでも楽屋に「シャイダー」のファンの方が訪ねてこられるんです。こんなに長く愛される作品に出られたことを、本当にうれしく思っています。
ギャル軍団・ギャル2役:大石麻衣(当時:大内弘子)
「ギャル2」の役は全部で3人いまして、私は途中参加、途中降板でした。最期まで演れなかったことは残念ですが、その経緯については今回の座談会でお話ししました。短い期間の参加にも関わらず、今回こうして呼んでいただけて、とてもうれしいです。ありがとうございました!
ギャル軍団・ギャル4役:小島憲子
「シャイダー」に出演していたのは19歳から20歳にかけて。私にとっては大事な思い出です。この作品がきっかけで結婚した夫との間に3人の子どもがいて、いまは孫も5人います。ブルーレイが発売されたら、「シャイダー」の素晴らしさを次の世代へ伝えたいと思っています。
ギャル軍団・ギャル5役:直井理奈
初代ギャル2役の加納綾ちゃん、このメッセージをどこかで読んだら、一度ご連絡ください。ギャル軍団はこうして、いまでも仲良くしていて、ときどき集まっています。これからもみんなで、末永くお付き合いしていきたいです。
神官ポー役:吉田 淳
「シャイダー」が終わって33年が経ち、僕もいまでは俳優を引退しているんですが、今日みなさんとお会いしたら、まるで当時の続きのように、楽しいひとときを過ごすことができました。座談会に参加して、本当に良かったです。ぜひ「シャイダー」をブルーレイで、ご覧になってください。
スタッフ:國米修市(現:映画監督)
この業界に入って最初に携わったのが「宇宙刑事」シリーズでした。当時を振り返ると、こういう作品に参加できたことは自分にとって大きな財産になっています。まさに僕の青春時代ですね。ブルーレイで、「シャイダー」の面白さを再確認してもらえれば、とてもうれしいです。
左から吉田淳、大石麻衣、名和慶子、森永奈緒美、小島憲子、直井理奈、國米修市

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