あ、ちょっ…!
本日7月14日から15日まで開催されている「世界中のイヤホン・ヘッドホンなどを試聴できるイベント」ことポタフェス。今度はヘッドトラッキング技術の導入により、音のVRを実現したゲーミング・ヘッドホン「H1006」を試してみましたよ。これなら次こそ、絶対勝てる!
ヘッドトラッキングを導入するとこう変わる
VRヘッドセットが人気なのは映像が頭の向きに合わせて変わるからですが、それを音でも実現しようというのがこの「H1006」ヘッドホンです。H1006にはセンサーが組み込まれていて、パソコンとUSBで接続することによって音の来る方向を固定することができちゃうのです。ふむふむ…どゆこと?
たとえばVRゲームの中で右から音が聞こえてくる場面になったとしますよね。通常のヘッドホンだと右側のイヤカップから音が聞こえてくるというだけで、右を向いても相変わらず右のイヤカップから聞こえてきます。でもH1006は違います。右側から音がして右を向けば、ちゃんと正面から聞こえてくるかのように両方のイヤカップから音が聞こえてくるんです。これなら違和感なくバーチャルの世界に入りこめます。
守備範囲&着けてみた感じ
こういった「音のヘッドトラッキング対応」はPSVRなどでもすでに実現されていますが、H1006の利点はあらゆるサラウンド・サウンドに対応している点。映画でもゲームでも、パソコンでプレイできるコンテンツで5.1ch以上の出力なら大体は対応できちゃうのだそうですよ。スゴい柔軟性!
ただもちろん、パソコンに専用のソフトウェアをインストールする必要はあります。でも上のGIF見てくださいこれ。めっちゃ反応がいいんです。じっさい試着してみても、音の来る方向と頭の動きにズレを感じることはありませんでした。結構動いたんですけどね(汗)。
今後に期待すること
きょう説明してくれた担当者の方によると、H1006は音量の調節で音のくる方向を再現しているのだそう。これだけでも十分スゴいと思います。
でも僕はその先を期待してみたいです。世の中には「バイノーラル」という録音手法があります。これは人の頭部を模したダミーヘッドにマイクを埋め込むことで、サラウンド・サウンドをステレオ・サウンドに落とし込むというシロモノです。ちょっとこのサンプルをイヤホン・ヘッドホンを装着して聞いてみてください。
凄くないですか!? もしこれがソフトウェアで再現できたら最強だと思うんです。そうすればあらゆるサラウンドサウンドの音源がステレオで聞けるようになるし、ゲームの「作り物のサラウンド・サウンド」もステレオで再現できる。
そして、それにヘッドトラッキングを組み合わせてみたい! VRヘッドセットを装着して、理想の世界へ……。あぁ…。VRサウンドの今後、期待大!
Photo: 西谷茂リチャード
Video: YouTube
Source: フリーウェイ, 1MOREUSA
(西谷茂リチャード)