機密情報の泥棒になっちゃいます。
とある電気技師が、アメリカ海軍研究局のために開発していた自律型無人潜水機のデータを自分のDropbox(ドロップボックス)にアップロードしていたことが判明し、大変なことになっています。それは何千もの膨大なデータ量で、機密情報がいくつも混在していました。
これでコネチカット州の連邦陪審から有罪判決を受けたのは、オクラホマ州アードモアに住むジャレッド・スパークス被告人。彼の罪状は何件もの企業機密を窃盗したことや、それらをアップロードしたことでした。司法省によれば、それぞれの罪は最長で懲役10年の刑になるとのこと。
司法次官補のジョン・P・クローナンさんは、その報告書にこう記しています。
判決は、司法省がアメリカの知的財産を断固として護り、それらを盗む輩を徹底的に告発する姿勢を世に知らしめることとなりました
スパークス被告が勤めていたのは、海軍への自律型無人潜水機や、アメリカ海洋大気庁へ向けた天候情報収集ブイなどを作る下請け会社のLBI。彼はLBIのドローンに搭載するソフトの開発を行なっている、チャールズ・リバー・アナリティックス(CRA)と協働していたことから、その後2012年1月にCRAに転職。ところがLBIにいたとき、自身のDropboxにアップロードしていた多数のデータをそのままにしていたわけです。それらのデータに機密情報が含まれていたというわけです。
前の会社の情報をいつまでも見られる状態にしているのは、企業スパイと同じようなもの。しかも国家の軍事機密に関わることならなおさら、事態は深刻化してしまいます。
これを教訓に、転職時にはDropboxなどクラウド・ストレージはちゃんと整理しておきましょうね!
Image: charnsitr/Shutterstock.com
Source: U.S. Department of Justice via Engadget
Jennings Brown - Gizmodo US[原文]
(岡本玄介)