Amazonのジェフ・ベゾスCEOが計画中の弾道飛行チケット、最安でも2000万円越え

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Amazonのジェフ・ベゾスCEOが計画中の弾道飛行チケット、最安でも2000万円越え
Image: © 2007 – 2018 Blue Origin, all rights reserved. via Blue Origin

お金持ちのスケール感。

Amazon(アマゾン)のジェフ・ベゾスCEOが持つ航空宇宙企業Blue Origin(ブルーオリジン)は、かつてダミー人形のマネキン・スカイウォーカーを乗せたカプセルの打ち上げと帰還テストを成功させました。今度は、人間の宇宙旅行も現実味を帯びつつありますが、弾道飛行を体験するための価格として、20万〜30万ドル(約2250万〜約3370万円)ほどを考えているみたいです。

さっそく2019年から発売開始されるようですが、ベゾスは2018年3月に、チケットについてこのようなコメントを残していました。

宇宙への入場料は非常に高価なものになります。Amazonくじの当選者には、太陽系を見て回るチケットをもっと安く提供できるよう調整しているところです

また、Reutersは匿名のブルーオリジン社員ふたりから、価格についての最新情報を得ています。ひとりの情報によれば「チケットはおよそ2250万円から3370万円の間くらいになるだろう」とのこと。もうひとりは「最低価格は2250万円」と語りました。いっぽうWIREDの情報によると、リチャード・ブラーソンのVirgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)は、弾道飛行機の700席をそれぞれ25万ドル(約2800万円)で売り切ったそう。それと照らし合わせると、ブルーオリジンの今回のお値段も妥当なんでしょうかね。

これまで、マネキンが空を飛んだことはあったものの、生身の人間が観光カプセルのテスト飛行に乗船したことはまだありません。運営開始まで、最初は社員が実験台として飛ぶことになるでしょう。まずは来週から、ブースター・ロケットが爆発した事故などを想定した、緊急システムのテストを開始するようです。

一般的にこういった最新鋭の乗り物が高いのは最初だけで、何度も飛ばせばコストも徐々に低くなっていきそうなものですが、軍事/航空事業の分析を行なっているTeal Groupのマルコ・カセレスさんによると「飛行には毎回10億円かかる」のだそう。くじに当たる以外、値下げはあんまり期待できなさそうですね。


Image: © 2007 – 2018 Blue Origin, all rights reserved. via Blue Origin
Source: Reuters, WIRED

Rhett Jones - Gizmodo US[原文
岡本玄介