ゆとりのあるジャージ素材で動きも軽やか。
VR内で行動するためには、まずゴーグルが絶対必要で、次いでハンド・コントローラー。自らの位置情報をVR内に反映させるには、手足やコントローラーにトラッカーを装着する必要があります。ですがそんなの野暮ったいし、もっと正確に全身の動きをアバターに再現させたいですよね。
そこで開発されているのが、インドのKaaya Techによる「Holosuit(ホロスーツ)」。これはジャージのような上下セットの服で、全身にセンサーが取り付けられているものとなっています。
これを着ると、どんなことができるのかと言いますと……?
VR内のアバターに使えるだけでなく、現実世界のロボットもスーツとシンクロします。
体の動きを測るために、ホロスーツにはタイプにより26、ないしは36個のセンサーが搭載されています。また触覚を伝える、9つのハプティックフィードバックデバイスが腕や脚に付いており、両手の人差し指には3個ずつのボタンがあります。
Kickstarterでは目標金額の555万円を大きく超えて、公開現在では740万円以上の出資金も集まっています。リリースは10月とのことなので、ランニングマシーンのような「オムニダイレクショナル・トレッドミル」と組み合わせると、(理論的には)近未来SF映画『レディ・プレイヤー1』と同じことができちゃうのです。
ホロスーツはジャージ上下と左右のグローブでセットとなっており、スタンダード版だと999ドル(約11万円)、プロ版だと1,599ドル(約17万7,800円)のお値段となっています。またジャケット、パンツ、5本指のグローブと1本指グローブの別売りも行なわれています。
まだ有名なゲームタイトルに対応しているわけではないですが、全身を使って仮想現実に没入できるこのスーツ、今後ますます発展していくVRでスタンダードになりそうです。
Image: Kickstarter
Source: YouTube via Holosuit, VentureBeat, Kickstarter
(岡本玄介)