VR全身スーツでリアル『レディ・プレイヤー1』の時代がきそう

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  • author 岡本玄介
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VR全身スーツでリアル『レディ・プレイヤー1』の時代がきそう
Image: VentureBeat via Kaaya Tech

ゆとりのあるジャージ素材で動きも軽やか。

VR内で行動するためには、まずゴーグルが絶対必要で、次いでハンド・コントローラー。自らの位置情報をVR内に反映させるには、手足やコントローラーにトラッカーを装着する必要があります。ですがそんなの野暮ったいし、もっと正確に全身の動きをアバターに再現させたいですよね。

そこで開発されているのが、インドのKaaya Techによる「Holosuit(ホロスーツ)」。これはジャージのような上下セットの服で、全身にセンサーが取り付けられているものとなっています。

これを着ると、どんなことができるのかと言いますと……?

Video: Holo Suit/YouTube

VR内のアバターに使えるだけでなく、現実世界のロボットもスーツとシンクロします。

体の動きを測るために、ホロスーツにはタイプにより26、ないしは36個のセンサーが搭載されています。また触覚を伝える、9つのハプティックフィードバックデバイスが腕や脚に付いており、両手の人差し指には3個ずつのボタンがあります。

Kickstarterでは目標金額の555万円を大きく超えて、公開現在では740万円以上の出資金も集まっています。リリースは10月とのことなので、ランニングマシーンのような「オムニダイレクショナル・トレッドミル」と組み合わせると、(理論的には)近未来SF映画『レディ・プレイヤー1』と同じことができちゃうのです。

ホロスーツはジャージ上下と左右のグローブでセットとなっており、スタンダード版だと999ドル(約11万円)、プロ版だと1,599ドル(約17万7,800円)のお値段となっています。またジャケット、パンツ、5本指のグローブと1本指グローブの別売りも行なわれています。

まだ有名なゲームタイトルに対応しているわけではないですが、全身を使って仮想現実に没入できるこのスーツ、今後ますます発展していくVRでスタンダードになりそうです。


Image: Kickstarter
Source: YouTube via Holosuit, VentureBeat, Kickstarter

岡本玄介