元も子もない…?
Apple(アップル)とハッカー(や企業)によるパスコードロックを巡る争いはこれまでもご報告してきました。ことの背景は、iPhoneのパスコードを力技で解析する「GrayKey」というツールが存在し、こちらがアメリカの政府機関に導入されたことから始まります。Appleはこのツールでのパスコード解析を防ぐため、iOS 11.4.1にて「1時間以上ロック解除されていない端末はLightningポート経由の通信を排除する」という制限を導入しました。しかし、こちらにも抜け穴があったようで…。
とうとうAppleは「iOS 12 ベータ4」にてUSBアクセサリの接続には常にパスコード入力を求めるという、なんだか不便な制限を導入してしまいました。
ああ、それなら解析されないよね…という、元も子もないものです。まぁ警察に押収品のiPhoneデータを抜き出されるよりは、いいのかな? ただ、日常的にLightning接続のUSBアクセサリを使う人にとっては若干うっとおしい制限となるでしょう。
なおベータ版で導入された制限が正式版にも導入されるとは限らないのですが、Appleのデータ保護への執着を考えるに、導入されることになるんでしょうかね…。
Image: Jacob_09 / shutterstock.com
Source: Apple Insider
(塚本直樹)