ラストワンマイルを担う国産の自走宅配ロボット「CarriRo Delivery」

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ラストワンマイルを担う国産の自走宅配ロボット「CarriRo Delivery」
Image: ZMP

最寄りの営業所から届け先のラストワンマイルを無人化します。

ギズモードでも何度か紹介してきた、赤黒のボディーが目を引く自走式ロボット台車「CarriRo Delivery(キャリロデリバリー)」が、大幅のモデルチェンジ。量産前モデルとして、かわいい顔がつきました。

昨年は六本木ヒルズ内を自走していたり、日本郵便が福島県南相馬市で実証実験を行なったり。そしてあれから時が経ち、CarriRo Deliveryは小型化され、宅配ボックス部分の改善やインターフェイスが変わるなど、デザインがかなり改良されました。

やはり一番目につくのは、ができたこと。これは1年前に発表された「CarriRo Express(キャリロエクスプレス)」に近くなっています。

Video: zeromomentpoint/YouTube
CarriRo Express

顔によって表情が豊かになり、周囲とのコミュニケーションが向上。ユーザーが使うアプリも新しくなり、商品の注文と決済、それにQRコード読み取りよるボックスの解錠ができるようになりました。店舗側にも、注文管理やロッカーへの積み込みサポートに使う店舗アプリを開発。加えてロボットの位置や状態をモニタリングし、緊急時には遠隔でマニュアル操作ができるシステムもできました。CarriRo Delivery自身の安全性もバッチリ管理できるというわけですね。

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Image: ZMP
左から1、4、8部屋用

宅配ボックスは1、4、8部屋のものに交換可能。最高時速は6kmで、2019年2月20日まで慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス内でローソンの商品を配達します。日経 xTECHが報じるところでは、湘南藤沢キャンパスは構内にも近所にも商店が少なく、学生や教職員にとって特に夜は食料品を買うのに苦労するのだそうです。そこに無人宅配サービスの需要を見出し、買い物難民解消に向けてCarriRo Deliveryが活躍するのです。

この試みからさらに改善点を直していけば、家庭への配達のラストワンマイルにも広く実用化できるのでしょうね。楽しみにしておきましょう。


Image: ZMP
Source: ZMP, YouTube, 日経 xTECH

岡本玄介