「カンカン照りの真昼に外に出るのは犬とイギリス人だけだ」と言われていますが、気温が高くなりすぎたときは、さすがに犬も屋内にいたほうがいいでしょう

万が一熱性疲労や熱中症になると深刻な事態に陥る可能性があるからです。この夏、愛犬が涼しく安全に過ごすために飼い主ができることをご紹介します。

愛犬の暑さ対策

ミシシッピー動物救急相談センターのDarrel Phillips先生が電話で愛犬のための暑さ対策を教えてくれました。

「予防は治療に勝る」は犬の場合も同じです。犬は人間ほど暑さに対する装備ができないので、真昼の屋外でランニングに付き合わせると大変なことになるかもしれません。

「人間が暑いところでジョギングできるからといって、犬もできるとは限りません」とPhillips先生。

犬は毛皮を着ているので人間のように汗をかいて体温を下げることができません。犬が体温を下げられる唯一の方法はハアハア息をすることなので、限界があります。

体温を下げるのに時間がかかる大型犬には、特に困ったことです。

犬はもともと人間より体温が高いので、人間より早くオーバーヒートすることを忘れないでください。

あなたが暑くなり始めたら、犬はもっと暑いのです。

外出するときの注意点

犬の散歩は夕暮れどきか明け方にすると太陽の光を浴びる量が制限されるので、犬は涼しく散歩できます。

明るい毛色の犬だと、日焼けも防げます。常にペット用の水をたっぷり用意しておいてください。暑さが厳しいときには、氷水がPhillips先生のおすすめです。

どうしても屋外にいなければならないなら、必ず犬用の日よけも用意しましょう。犬用のクーリングマットもおすすめです。Amazonの配達が待ちきれないなら、ゴミ袋やビニールの上に冷やした濡れタオルを敷けば、即席のクーリングマットになります。

サインを見逃さないように

夏の晴れた日に愛犬を外に連れ出すときは、犬が暑さで苦しんでいるサインを見逃さないように常に気をつけていなくてはいけません。

激しくハアハア息をする、不安そうに見える、よだれを垂らしている、歯茎の色が変わる、などは熱性疲労か熱中症のサインです。犬の体温が104℉(40℃)に達したら、手当てが必要です。

獣医に連れて行くことは大切ですが、それより先に、なるべく迅速に犬の身体を冷やすことが第一です。

濡らした冷たい布で犬の足の裏を拭いてください。そのとき、アルコールを使うと足の裏が乾燥してしまうので、必ず水で濡らしてください。あるいは、犬の足を水に浸けましょう。それから、冷たい水を犬の首筋にかけてください。ただし、犬の体温が103℉(39℃)まで下がったら、冷やすのをやめてできるだけ速やかに獣医に連れて行きましょう。


Image: Lifehacker US

Source: CVM, My Pet Needs That

Claire Lower – Lifehacker US[原文