デッカい「エ」の字型が空に浮かぶシュールさ。
Uber(ウーバー)による空飛ぶタクシー計画や、中国のEhangによるAAV(自動航空車)など、ここ数年は有人用の小型航空機の開発に追い風が吹いています。
そして9年にもおよぶ開発と1400回以上・飛距離2万km以上の飛行実験を経て、OPENER社がブヨを意味する「BlackFly」を発表しました。これは世界で初めて、アメリカから「許可なしに運転できる超軽量小型飛行機」として、最速で認定された機体とのこと。
常に水平を保つわけではなく、飛びながら45度くらい前傾&後傾したりと、その姿は新型の未確認飛行物体か!? というフューチャリスティックな乗り物です。
丸いお腹でコロンと着陸する姿がキュート。
空中でほぼ直角に“立つ”「BlackFly」は、太陽光発電で充電します。とにかく安全性重視で作られており、落下を防止するシステムが3つ搭載されていて、バッテリーもいくつかが独立して搭載されいるとのこと。低電力でのグライド・モードも備え、操作はジョイスティックで行ないます。
しかもめっちゃエコで静かです(OPENER調べ)。消費電力は1マイルにつき245Wh。ガソリン車が1233Whなのに対して電気自動車が270Whなので、ほぼEV並ってことですね。騒音も45m走の場合、自動車の高速道路走行時が76dBAなのに対し、こちらは72dBA。
充電は120V/15Aなら20%から100%まで7.4時間。240V/2×50Aだとたったの25分です。航続距離は規制のないアメリカ国外だと約64kmで、最高速度も約130km/hと結構な速さで飛びます。
バラして輸送しても30分で組み立てができるので、おひとり様用の飛行機「Kitty Hawk Flyer」と同じく海や湖などに持っていって楽しむのも良いかと思われます。その際は、UFO襲来と間違われないようにしたいですね。
ブヨ男でしょうか。