他人の写真を同意なくインターネットに投稿してはいけません。
それはプライバシーの侵害であり、不適切なだけでなく、相手に危険をもたらす可能性すらあります。
普通なら、これ以上の説明は不要なはず。社会契約の一部として、一般に理解されることだからです。
しかし米国では、#PlaneBaeというハッシュタグのツイートが話題になっています。コメディアンのRosey Blairさんが、たまたま飛行機で居合わせた前席の2人が恋に落ちる過程を、ツイッター上で実況中継したのです。
文字だけでなく、写真も添えられていました。このツイートは大衆に受け、何十万回もリツイートされています。
背景にあるのは「このキュートなラブストーリーを投稿したら、リツイートしてもらえるかな」という意図でしょう。
どこからがプライバシーの侵害か
この投稿は、ぞっとするようなプライバシー侵害のぎりぎりのラインということです。
このことに説明など不要なはずです。誰しも出先にいるからといって、「自分の写真」「していること」「現在地などの情報」を、インターネットで世界中に公開されることに黙示の同意をしているわけではありません。
顔をぼかせば多少は安全かもしれませんが、完ぺきではありません。その証拠に、Blairさんはカップルの顔をぼかしていましたが、ストーリーに登場する女性は自分の名前が世に出るのを嫌い、自身のプライバシーを守るためにSNSプロフィールの消去を余儀なくされました。
投稿者に残酷な意図がなかったとしても、撮影された側は公衆の面前にさらされることを望んでいるわけではありません。投稿により、その人の人生がめちゃくちゃになるかもしれないことを忘れないでください。
このルールには、明確な例外があります。職権乱用中の警察官、ナチス、パレードする白人至上主義者らなど、差別的な意図を持ち他人に危害を加えようとしている人については、プライバシーを尊重する必要はありません。
でも、自分のことをしているだけの普通の人を巻き込まないで。誰もが話題のコンテンツになりたいわけではないのですから。
Image: Lifehacker US
Source: Digg, Business Insider, PBS, Gizmodo
Virginia K. Smith - Lifehacker US[原文]