インフルエンサー罪!?
エジプトで、TwitterやFacebookで5000人以上のフォロワーがいる個人アカウントは、「メディア」として扱われ、エジプト政府メディア規制当局の監督対象になるという法律が施行されました。
さらに当局が監査対象のアカウントから発信された内容が「フェイクニュースだ」と判断すれば、その人は起訴の対象になってしまいます。
何がフェイクで、どこまでが「違法行為を先導」したとみなされるのかは明確にされていませんが、「政権批判」がその対象になるというのは、はっきりしています。
そんな法律ができちゃうまでの流れ
もともと存在しているエジプトの対テロ法では「テロを助長する」ウェブサイトを開設した場合、最大15年の刑が処され、またそのウェブサイトの接続を遮断することができます。エジプト当局では、去年だけでテロやフェイクニュースの撲滅という名目で何百ものウェブサイトをブロックしてきました。
また昨年11月、当局は、違法グループに入っているというでっちあげの容疑で、ソーシャルメディアの発言で有名だったイスラム・アル=レファエイさんを逮捕しています。
エジプトの報道の自由、大丈夫?
今回「5,000人以上のフォロワーがいるアカウントを対象」と明言することで、より規制を強めていくという姿勢が明らかです。フォロワーが5,000人いるだけで、国から目をつけられるとは穏やかではありません。
ちなみに、エジプトは、国際NGO「国境なき記者団」が発表した2018年の「報道の自由度ランキング」で、エジプトは180カ国・地域のうち、最低ランクに位置する161位と、報道の自由が制限されている国です。
Image: Gizmodo UK
Source: Gizmodo UK, BBCnews, アムネスティ日本, 世界経済のネタ帳
(mayumine)