ドローンだめでも諦めない!
世界のみんなにインターネットを届けるためにと、Facebookが開発していた巨大ドローン。先日、プロジェクト断念のニュースが明らかになりました。が、あきめたらそこで試合終了、すでにFacebookは次の一手を考えていたのです。ドローンではなくて衛星だ。衛星で世界のみんなにインターネットを届けるぞ!
SpaceXとまたも連携?
Wiredが、情報公開法(FOIA)のもとに得た情報によりますと、米連邦通信委員会とFacebook担当者は、2016年以来、低軌道衛星打ち上げについてすでに何度かのミーティングを重ねているといいます。Facebookとしては、2019年前半に自社衛星「アテナ(Athena)」を打ち上げたい考え。打ち上げの目的は、もちろんネット環境が乏しいエリアにインターネットを提供するためです。Facebook衛星打ち上げには、イーロン・マスクのSpaceXと、ソフトバンクが大株主であるOneWebと連携をとる予定だといいます。
FacebookとSpaceXのコラボは過去にありましたね。忘れもしない2016年9月のSpaceX打ち上げ失敗(打ち上げ準備中の爆発)。貨物として積まれていたのは、アフリカへネットを提供する計画だったFacebookの衛星。以来、巨大ドローンのほうにシフトしていたFacebookですが、ドローン計画断念でまた衛星に戻ってきたようです。
Internet.orgプロジェクトに貢献か
Facebookの衛星アテナは、まだまだ研究プロジェクト段階。ただしこのまま進めば、Facebookが推進する、世界にネットを届ける「Internet.org」プロジェクトの根幹を担う可能性があります。Facebookは、このプロジェクトによって1億人にネットを無料提供できたと今年頭に発表。一方で、Internet.orgで問題視されるのは、Facebookが提供する限られたインターネットの世界(無料アプリFree Basicsを介してのネットなので、自由にすべてのページをネット閲覧できるわけではない&メールプロバイダすらなし)しか使えないということ。Facebookは、ゼロよりはましだとして、プロジェクトを推し進めていますけれど。
制限つきのネットの危険性とか、ゼロよりマシとか、考え方はそれぞれですが、1つ確かなことはFacebookのハートの強さ。夢を諦めない姿勢は見習いたいものがありますよ。
Image: Alexander Koerner/Getty Images News/ゲッティ イメージズ
Source: Wired
Tom McKay - Gizmodo US[原文]
(そうこ)