デベロッパーも、ユーザーもちゅうもーく!
Appleは本日より、開発者向けの新サービス「Search Ads」を開始します。2016年より米国でサービスが始まったSearch Adsですが、このたび日本とその他各国で展開されることになりました。
Search Adsを利用することによって、開発者は自分のアプリを、ユーザーの目につくところへ表示できるようになります。だから、アプリを使うユーザーにとっても、関係のあるサービスなのです。
ユーザーにとって何が変わるの?
Search Adsのサービス始まることによって、ユーザーはApp Store内でアプリの広告を見ることになります。いえ、急に動画が再生されるわけではないですよ。
たとえば画像のように、App Storeで「写真のフィルタ」と検索すると、それに関連して、Search Adsを利用したアプリがいちばん上に表示されるように。ここでは写真加工アプリの広告が表示されています。見分け方として、青いハイライトがついているものは、Search Adsによって優先的に表示されたものです。
開発者はどうしたら広告を表示できるの?
アプリを優先的に表示させたい場合、Search Adsのプランに加入して一定の料金を支払います。
プランは、低予算で運用する「Search Ads Basic」と、予算の上限がなしの「Search Ads Advanced」の2種類。ただし現在、日本ではSearch Ads Advancedのみが利用できます(Basicは8月23日より)。たとえばAdvancedでは、特定のキーワードが検索されたときに広告を表示する、iPadユーザーにのみ表示するなど、条件を細かく設定できるがポイントです。
加入はSearch Adsの公式ページから。また、料金の仕様などは、両プランのヘルプページに詳細に書かれているので、こちらもどうぞ(Basic, Advanced)。
米国で集計されたSearch Adsのデータによると、App Storeの検索結果からそのままダウンロードされる割合は65%とのことで、その威力もそこそこある様子です。
日本では「Today」タブに続く新機能
最近のApp Storeの動向でいえば、2017年リリースのiOS 11で「Today」のタブが追加されました。ここではAppleがピックアップするおすすめアプリを紹介し、掲載されるとそのアプリのダウンロード数が急増するという話もあります。
最近はApp Storeのテコ入れによって開発者に還元の姿勢を見せるApple。Appleがピックする「Today」だけでなく、開発者から露出を増やすSearch Adsによって、App Storeはさらに活動しやすいプラットフォームになろうとしています。
Image: Apple
Source: Apple, Mac Rumors
(山本勇磨)