こちら、コンビニのおにぎりです
……え?
パッケージを二度見。
手書きで「くま」って書いてある。
なんと具は熊肉、らしい。
こっちは、「ホタルイカのサンドイッチ」だ。
ホタルイカといえば、富山湾名産、ひと口サイズの春の美味。
刺身でもイケるし、丸のままのゆでたてはプリンとした身の食感とイカワタのコクが相まって酒のつまみに最高。
そんな素晴らしき海の幸が、あぁ、サンドイッチの具に……。
しかも「ホッタッルッイッカッ♪ ブロッコリーチーズ」ですよ(笑)。
妙に愉快で軽快な雰囲気を醸し出しながら、ホタルイカをブロッコリー&チーズと組み合わせてパンではさむという難易度マックスなレシピを果敢に打ち出しているのも、かなり気になる。
いったい、これは……?
全国から注目が集まり始めている、富山県の珍コンビニ
そのお店は、はるか山のふもとにある。
東京駅から北陸新幹線で約2時間。
さらに、立山黒部アルペンルートの入り口である立山駅を終点とする富山地鉄立山線に乗車。
列車はどんどん街から遠ざかり、車窓は山がちな景色になってくる。
横江駅で下車。
すでに立山連峰が間近に感じられる、ひんやりとした山の空気だ。
朽ち果てたようなレトロな無人駅の改札をくぐる。
そこから歩いて3分もかからない場所に、そのお店はあった。
「伝説のコンビニ」立山サンダーバードである。
おにぎりもサンドイッチも、すべてお店の手作り
店名「サンダーバード」の由来は、富山の県鳥である「雷鳥」である。
さっそく入店してみよう。
あったあった。
やっぱり一番最初に目がいくのは、サンドイッチとおにぎりの売り場である。
それにしても、上に飾ってあるクリスマスツリーのようなものは、いったい……?
敬吾さん:いやー、あれはクリスマスツリーではなくて、なんというか、ライトアップの一環ですわ。
説明してくれたのは同店名物、珍サンドイッチのレシピ考案者かつ調理担当でもある伊藤敬吾さん。
敬吾さん:熊肉は、お店のお客さんでハンティングをやっとられる人がいて、その方から仕入れてるんです。
おにぎりもサンドイッチも、すべてお店の手作りだという。
富山県産コシヒカリ100%の手作りおにぎりコーナーを見渡せば、「くま」のほかには、やっぱり「ホタルイカ」のおにぎりもあって、大変そそられる。
そして、知る人ぞ知る富山の定番「とろろこんぶ」のおにぎりをはじめ、「わらび」「うど味噌」など季節を感じさせる具材のほか、「しそ昆布」「たらこ」「さけ」「たらこマヨ」「さけマヨ」など、おにぎりに関しては、ひとまず安心させてくれるラインアップ(笑)だった。
胸騒ぎのサンドイッチコーナー
その一方で、サンドイッチコーナーの不思議な品々は、商品ラベルを見ただけで、もう心と胃袋がザワザワしてくる。
それでは目についたサンドイッチを紹介しよう。
冒頭のホタルイカサンドのブロッコリーが菜の花に置きかわった別バージョン、「ほったっるっいっかっ♪ 菜の花チーズ」のサンドイッチ。
ご当地ラーメン「富山ブラックラーメン」と「冷やし中華」のサンドイッチ。
なるほどー、麺部分をベビースター的なヤツで表現しているわけか。
オモシロい!
ちなみに商品ポップもイケてる。
これ、敬吾さんみずからが描いているそうだ。
ポストカードとしても販売中。
さて、お次。
「富山湾の宝石! シロエビコロッケ!!」と「シロエビー蒸しカマー♪ ベーコントマットバジィーール」。
ホタルイカにならぶ富山名物、シロエビをひねったサンドイッチである。
「しいたけハンバーグ」と「てりやきたまごハンバーグ」。
ハンバーグ系列は、この中ではわりと普通なほうで、ほっと一息ついた(笑)。
とはいえ、しいたけハンバーグのしいたけは、単なるしいたけではない。
なんと、お店の自家製だそうだ。
さっそく、外にあるしいたけの原木を見せてもらった。
うおー、これか。
なんだかスゴイぞ。
季節になると、ポコポコとしいたけが生えてくるそうな。
聞けば、しいたけの原木そのものも販売しているそうだ。商品の幅が広すぎる!
続いて。
「てりやきチキン」「うめチキン」「RED HOT コチュジャンチキン」「RED HOT ゆずコショウチキン」など。
カツサンド系もフツーにおいしそう。
さらに。
「あんあんあん♪ あん肝と菜の花とチーズ! てりやきたれれれれれー。」(笑)
どうやら実験的なレシピほど、ハイテンションな商品名がついているっぽい。
サンドイッチにあん肝ですよ、あん肝。
「サーモンとほうれん草とチーズのタルタルソース入りエスカベッシュソース。な、長いな。」
長いっす。
そしてデザート系サンドも充実。
「赤いイナズマ」「みかんクリームナッツ」「イチゴと大福」。
みかんにナッツを合わせちゃうガストロノミックな実験性がステキ。
「きのこたけのこチョコ」
おっ!
はさまっているコレ、子どもの頃から筆者の好物です。
ぜったいウマいに違いない。
最高傑作は「冷やし中華サンドイッチ」
敬吾さん:去年(2017年)の7月末に数えてみたら、サンドイッチの種類が全部で108種になってたんですわ。今は半分くらいの数に落ち着いてますけど。
108種!!!
思わず煩悩の数、と口走りそうになったが、とにかく100種類オーバーはすごい。
敬吾さんが面白サンドイッチの創作を開始したのは、いまから5年ほど前。
ちょうどfacebookにお店のページを作ったのもこの頃で、お客さんの反応やアドバイス、リクエストも取り入れながら作っているうちに、いつしかサンドイッチがお店の主力商品になっていった。
これまでの最高傑作は、どんなサイドイッチなんだろうか?
敬吾さん:最高傑作ですか、うーん、自分的には「冷やし中華サンドイッチ」とか、ラーメン系が好きですね。別に、冷やし中華を再現しているわけでもないんやけど、わりと面白い感じ仕上がっているかなあと。
コンビニの常識を超えた商品ラインナップ
店内を見て回れば、まだまだ気になるアイテムが続々と。
例えば、富山名物「昆布じめ」コーナー。
フツーの昆布じめは、魚、エビ、イカのたぐいを昆布ではさんで、食材に昆布のうま味をしみこませつつ、同時に保存効果も得るという郷土料理だが、立山サンダーバードver.はやっぱり一味違った。
お得意の「くまの昆布じめ」はもちろん、「いのしし」「馬」ときて、野生動物の昆布じめスゲー! とか言ってる矢先に、「ミモレット(フランス産のチーズ)の昆布じめ」の文字が目に入ってきて若干うろたえる。
フォアグラの昆布じめもあるんですよ!
これが、かなりウマいらしい!
敬吾さん:昆布じめも、もっと種類を増やしたいんですけど、冷凍庫がこれ以上増えると店内が暑くなって、夏はエアコンをフル稼働させることになるので電気代がかさむんですわ。
なるほど。
種類的には、もうこれで十分という気もします(笑)。
さらに。
富山産のレトルトカレーや調味料などのセレクトコーナーも魅力的。
サンドイッチとは全然違うジャンルで意表を突かれるのが、世界のタバコの品ぞろえが県内随一だということ。
敬吾さん:お店にはタバコを吸うもん誰もおらんがですけど、これもお客さんのリクエストでだんだん充実していったんですわ。
即席めんは東日本・西日本の両バージョン
即席めんのコーナーも面白い。
メーカーが東日本と西日本でバージョンを変えている商品の、東西両方の品が置いてある。
敬吾さん:ここで普通に仕入れると西の商品が来るんやけど、たまたま東のものを入れてくれる仕入れ先があったので、両方並べたら面白いんじゃないかと思って。
富山県は日本の東西の文化がクロスする場所ともいわれており、そういう意味でも面白いディスプレーかもしれない。
そして、特筆すべきは清涼飲料水、ジュースの類い。
酒を置かない代わりに、ノンアルコールの飲料を充実させているのだという。
うん。たしかに充実している。
ていうか、品ぞろえ、個性的過ぎ。
プリンシェイク、ナタデココ・ヨーグルト味、ごま&ミルク、糀甘酒と並ぶ一番上の棚に思わず手が伸びる。
下の方には筆者の好きなドクターペッパーもあるぞ。
ラムネはわかるが、富山ブラックサイダー、そして金沢カレーコーラって何だ。
あとで飲んでみよう。
敬吾さん:外にある自動販売機はご覧になりましたか?
え、まだ見てないです。
この自販機のためだけでも訪れる価値あり
わはは!
これはオモロい。痛快な品ぞろえ。
全面マウンテンデュー!
そして、味噌汁にプリンシェイクが3カ所ずつ。
富山限定コカコーラが1か所。
「?」が2カ所。やるなあ~。
敬吾さん:マウンテンデューは知る人ぞ知るジュースという感じでいいかなと思って。「立山」と「マウンテン」で合っとるし。もともとUCCのブラックコーヒーで自販機を埋め尽くしたのが始まりで、写真を撮ってかれたりするお客さんもおられて好評だったもんで、全面プリンシェイクにしたり、いろいろやってるんです。今年の夏は全面マウンテンデュー推しですね。
敬吾さんの夢は、立山サンダーバード・オリジナルドリンクを作ることだそうだ。
敬吾さん:それこそ、立山サンダーバード・サンドイッチ・ジュースとか(笑)。いつか、そういうドリンクを作ってみたいです。
ぜひ作ってほしい。
というわけで、さっそくおにぎりとサンドイッチの実食に移ろう。
立山サンダーバードのメニューはおいしいのか
お店のイートインコーナーでいただいたのは、熊のおにぎりに、サンドイッチ三種類(ホタルイカ&ブロッコリー、富山ブラック、あん肝と菜の花とチーズ)。
ドリンクは富山ブラックサイダーとニッキ水をチョイス。
熊肉は醤油味がしっかりついており、少し歯応えがあるけれど脂身も濃厚で、おにぎりの具としてグッド!
富山ブラックは、思ったとおりベビースターのクリスピーな食感がアクセント。
これ、意外にいける。
そして何気に、ブラックラーメンが再現されている!
当然ながら、富山ブラックのサンドイッチには、富山ブラックサイダーを合わせるべし。
ホタルイカと、
あん肝もおいしかった。
両方とも、普通ならサンドイッチには合わなさそうな魚介系の素材をチーズ味でまとめる方向で、ちょっと高級感ある洋風な味わい。
全体的に、食感や味の組み合わせがちゃんと考えられているのだった。
立山サンダーバード、伝説の創業者
敬一さん:どうけ? おいしいけ?
おいしいです!
イートインのテーブルにやってきたのは、敬吾さんの父上であり、22年前の1996年に立山サンダーバードをオープンさせた創業者の伊藤敬一さんだ。
敬一さんの武勇伝は、日本が誇る登山家で冒険家、植村直己氏との巡り合い。
アメリカ・シアトル留学時代に単独で数千キロもドライブしてアラスカを目指した旅の途中で、マッキンリー登頂を果たした植村氏に偶然出会い、数日間の宿泊場所を提供したという。
▲お店に飾られていたのは、植村直己氏から敬一さんに贈られた、マ
店内には植村直己氏に関するディスプレーもあった。敬一さんは山男なのだ。
富山県でもどちらかというと海のイメージがある滑川市出身ながら、1年に10回以上立山に通ったこともある。
愛する立山を目指す登山客や観光客に来てもらおうと開店したのが、立山サンダーバードなのであった。
イートインスペースに、息子の敬吾さんもやってきた。
敬吾さん:父は山が好きで、魚釣りも大好きなもんで、釣り餌もお店に置いてるんですよ。
さすが立山サンダーバード。
珍サンドイッチやジュースだけで話は終わらない。
近隣への釣り客に対応した商品もカバーし、実に手広いのである。
敬一さん:イワナとかヤマメの釣り餌の、ミミズも売っとるちゃ。いつお客さんが来られるかわからんからね、つねに用意しとかんと。もう20年以上も育てとるから、もうね、「ミミズ博士」と呼んで欲しいわ。
ミミズは業者から仕入れているのではなく、敬一さんが調達して育てているのだそうで、一般的な釣り道具のチェーン店の半値ほどで提供しているのだとか。
モグラに食べられてしまうのを防ぐのに気を使うという。
敬一さん:さなぎの釣り餌も仕入れたことがあったけど、全部ふ化して蝶々になってしまったことがあるね。
敬吾さん:ふふふ。
と笑いながら聞いていた敬吾さんが口をはさむ。
敬吾さん:父は鮎(アユ)の友釣り用のオトリ鮎も扱っていて、最初は卵から育てたら一番安かろうって、頑張ったんですけどね。
鮎の友釣りとは、生きたオトリの鮎と釣り針を組み合わせた仕掛けを用い、縄張りを侵されたと勘違いして攻撃してくる鮎を釣り上げる釣り好きにはおなじみの釣法。
ちなみに筆者の個人的な趣味だが、夏になると富山県で鮎をよく食べる。
あまり鮎の産地として知られていない富山県だが、県内を流れる神通川、庄川、常願寺川で鮎がよく捕れ、提供する飲食店も少なくない。
いやー、富山で食べた鮎の塩焼き、めっちゃおいしかった~。
あ、上の写真2点は資料映像にて、本文とは関係ありません。
さて、とにもかくにも親子2人は、オトリ鮎を釣り客に販売しようと奮闘した。
ただ、その鮎にまつわる苦労が絶えなかったのである。
まず、卵からふ化した稚魚にはワムシという餌がいる。
さらに、餌にも餌が必要で、ワムシにはクロレラというものを与えなければならない。
なんだかんだで、手間もかかり、金もかさんだ。
敬吾さん:結局ですね、実際やってみたら、ある程度育った稚魚を買った方が安いってことが明らかに(笑)。
なはは……。
しかし、なにごとも行動して結果を見なければ納得しない。
ひたすら実践派をつらぬく骨太親子なのだった。
さて、その鮎の飼育用水を得るため、敬一さんは井戸を掘ることを決意。
それが、さらなる苦難の始まりだった。
いざ井戸を掘り進むと、どうしても地底の岩盤に阻まれる。
何度やってもダメ。
さすがに自力で井戸を掘ることはあきらめ、ショベルカーを所持する知人やプロの業者の助けを借りながら、持ち前のDIY精神も発揮し、なんとか井戸を完成させた。
が、しかし……。
敬一さん:井戸の水に鮎を入れると、なぜか、すぐに全滅してしまうんだわ。
がーん。
血のにじむような苦労の末にくみだした井戸水で、大事な鮎が全部死んでしまうとは!
各地の水産試験場などに問い合わせて原因を追究したが、一向に解決しない。
最後は、この種の問題に詳しい北海道網走の水産試験場まで行ったところ、やはり井戸水自体が鮎の養殖に向かないという痛恨の結果が!
なんとも、無念である。
とはいえ、オトリ鮎の販売はなんとか続けており、今でもシーズンになるとお店の前にはこんなノボリが立つ。
敬吾さん:なんでここまで鮎に力を入れたかというとですね……お店のすぐ近くを流れる常願寺川は、鮎釣りがタダだからなんです。
普通、釣りができる河川には漁業協同組合というものが存在し、漁場を整備する代わりに、釣り人から遊漁料を徴収する。
しかし、常願寺川はとても素晴らしい鮎の漁場であるのにかかわらず、漁協がない。
だから、みずから漁協を立ち上げて運営しよう。そう敬一さんは考えた。
そう。
敬一さん、実は、かなりデカい絵を描いていたわけだ。
その準備として、100万円ほどはたいて鮎を川に放流したこともあるし、川岸の草刈りをしたり、流域のえん堤(小規模なダムのようなもの)工事に対して鮎の生態系を守るように働きかけたりの努力を続けてきた。
敬一さん:えん堤工事の現場に弁当を届ける仕事もしとったけどねぇ……。
最終的には、いくつかの困難が重なり、漁協の設立は暗礁(あんしょう)に乗り上げ、諦めることになってしまった。
敬吾さん:そこから、流れががらっと変わったんです。力を入れていた弁当も全部やめてしまったんですわ。逆にそれで、サンドイッチが増えたんです。
立山サンダーバードの珍サンドイッチに、こんなバックストーリーがあったとは。
「自由すぎるコンビニ」立山サンダーバードのオリジナルグッズ
そして時代は、行動派の父から、アイデアマンの息子に徐々にバトンタッチされつつある。
お店の名物となりつつある商品のひとつに、敬吾さんのペンによるイラストをあしらったオリジナルグッズが登場。
ポストカード。
ピンナップ。
缶バッジ。
Tシャツ。
敬吾さんのイラストは、独特な味があってカワイイ。
印象的な作品が多いから思わず手にとってしまう。
これも、facebookでお店のファンの反応を確かめながら制作しているそうだ。
敬吾さん:こんな画材で描いとるんですわ。
レジの奥には、敬吾さんのイラスト制作セットがカバンにまとめられて置かれていた。
お店で接客しながら、時間が空いたときに描いている。
さて、最近は、立山サンダーバードの知名度は県外でもアップしているようで、なんと岡山県からここだけを目指してやってくるお客さんもいるのだとか。
また、富山観光の一環として、筆者のように富山市街から電車でやって来るお客さんも増えているそうだ。
チェーン系のコンビニと違って、立山サンダーバードのような個人店の経営は大変だと思うが、個人店だからこその自由すぎる営業スタイルにハマってしまうファンはこれからも増えるに違いない。
お店の近くには「とんがり山」という名の、ピラミッドのような見た目の山があり、一種のパワースポットとも言われている。
もしかしたら、そのご利益もあるのかもしれない(笑)。
立山サンダーバードからチラ見えしている「とんがり山」。
近くではUFOの目撃報告が多いとか……。
敬吾さんによれば、今後はフォアグラなどを使った、さらなるぜいたくなサンドイッチの開発も検討中だという。
また、取材中もエスニック系食材業者の営業マンらしき人が出入りしていたりと、新商品への期待は高まる。
そうだ、常願寺川名物、鮎のサンドイッチは作らないのだろうか?
敬吾さん:実は考えてます。鮎は、おにぎりのほうが向いてるかもしれんけど。
立山サンダーバードのストーリーがつまった、鮎のおにぎり。
ぜひとも今度来たときに食べてみたい!
お店情報
立山サンダーバード
住所:富山県中新川郡立山町横江6-1
電話番号:076-483-3331
営業時間:5:00〜20:00
定休日:無休
書いた人:(よ)
「ferment books」の編集者、ライター。「ワダヨシ」名義でも活動中。『発酵はおいしい!』(パイ インターナショナル)、『サンダー・キャッツの発酵教室』『味の形 迫川尚子インタビュー』(ferment books)、『台湾レトロ氷菓店』(グラフィック社)など、食に関する本を中心に手がける。