容量追加できなかったんですかね。
先週土曜日のこと、60代の夫婦が深夜に物音で目を覚ますと、そこには黒いTシャツでマスク姿の泥棒がいました。そしてソイツは、「Wi-Fiのパスワードを教えろ」と言ってきたのです。
老夫婦の家に侵入したのは17歳の少年
事件が起こったのは、Apple(アップル)新本社のあるクパチーノからすぐ近くにある、カリフォルニア州の都市パロ・アルト。
市警の報告によりますと、夫婦の主人は飛び起き廊下で泥棒を追いかけ、家から追い出してしまったのだそうな。それから警察に電話すると、泥棒は隣のブロックにて発見。まんまとお縄頂戴となったのでした。ちなみに、この夜は別の家でも泥棒騒ぎで通報されていることから、家宅侵入はここが1軒目ということではないと考えられています。
捕まったのは17歳の少年。名前や誕生日などを偽って自供したようですが、警察は未成年だからという理由で本名は明かしていません。
彼は老夫婦宅の庭から網戸を切って侵入しました。武器も所持していなかったそうですが、夫婦は台所の包丁が2本紛失していると報告しています。
「携帯のデータ容量がなくなったから」
少年と対峙した主人いわく、少年は「今月使えるデータ容量がなくなってしまったので、Wi-Fiを使いたいんだ」と話したのだそうな。しかしそのとき、老人は「出て行け」と追い出しただけで、通報はしなかったんですって。
ですが翌朝、庭に止めてあった自転車がなくなっていることから、911(日本の110)に電話。セキュリティー・カメラの映像では、少年は侵入前に自転車を移動させていたことが判明しました。翌日、自転車は少年が捉えられた場所の近くで発見され、さらに少年には窃盗容疑も追加されたとのこと。
しかし街中で野良Wi-Fi捕まえるとか、予めカフェなどに行ってパスワードを知っておくとかできなかったんですかねぇ? なんともトホホな逮捕劇でした。
Image: Getty
Source: City of Palo Alto
Jennings Brown - Gizmodo US[原文]
(岡本玄介)