前出の記事「日本にいながら外国人の友だちを作る3つのアクション」「オンラインで英語力アップ。インターネットで外国人の友達を作る方法」を読んで、ミートアップに参加したり、サイトに登録したり…たくさんの人にメールをしたけれど、外国人の友達を作るのってなかなか難しいなと感じている人いませんか。
あるいは、海外留学や、海外旅行をして、これまでも外国人との接点はあるのに、腹を割って話せる「本当の友達」ができないと感じている人はもっといるかもしれません。
この記事では、外国人の友達ができない人がしがちな間違いと、どうすれば「知り合い」から「友達」に発展できるかを自身の経験から考えてみます。
1.友達ではなく、英語の練習台を探していませんか?
「英語を話せるようになりたいから外国人の友達が欲しい」と思っている人もいますよね。でも、それって「私は、あなたという人物に興味はない。あなたの趣味、家族構成、あなたの好きな食べ物にも興味はないし、あなたに何かをしてあげたいという気持ちもない。英語の先生として8時間給料をもらって仕事をした後、私に無料で英語を教えて欲しい」ってことかなと感じる外国人もいます。
そこに気づかない人が、意外にもたくさんいて、近づいてくることに、すでにうんざりしている外国人はたくさんいます。
実際に私も、InterpalsやFacebookに「日本語を教えてくれ(無料で)」っていうメッセージがたくさん届いて、うんざりした経験がある一人です。
また、「外国人の友達が欲しい」も同様です。
本当に外国人なら誰でも良いの?「外国人の友達がほしい」と意識していると、逆に難しいもの。相手が外国人であることを意識しすぎないでコミュニケーションをとったほうが友達になれる可能性は広がっていくのを忘れないように。
2.そろそろ「日本の押し売り」は、やめよう
知り合いの「奥」という名字の男性。その人は「結婚したら旦那さんなのに奥さんですね」というジョークを何度となく言われてきました。言う側にとっては、初めてだったかもしれません。でも、奥さんにはもう数え切れないほど聞いたうんざりフレーズなわけです。
外国人に、日本の話をするのも奥さん同様。「和食好き? 納豆食べられる?」「箸使える?」「なんで日本にきたの?」「アニメ好き」などは、そろそろ聞かれ飽きている頃かもしれません。聞いた瞬間「またか…」とうんざりしてしまうかも。
そして、日本について何でも説明するのも控えましょう。興味がある人はすでに自分で調べて知っています。そもそも、日本に興味がある人ばかりでありません。日本ではなく、特定の部分的な日本文化だけが好きで、他に関心がない人だっていますから。
それに、自分のことをべらべらと話すよりも、聞かれるまで黙ってる方がクールに感じますよね。
3.特別扱いをやめて、一人の人間として相手のことを知ろう
外国人の友達が居る人に質問です。彼(彼女)の最近の悩みを知っていますか?
人には多くの側面があります。「外国人」は、その人のひとつの側面であり、すべてではありません。仕事、趣味、家庭、悩み、出身地の文化など、人にはさまざまな側面があります。
「外国人」という側面のみに関する質問ではなく、初対面の日本人にするような質問をしてみてはどうでしょう。
例えば、
- 週末はいつも何しているの?
- どんな音楽が好き?
- どこの国に行ったことがある?
- その服いいね。どこで買ったの? など
気負わず他愛のないことを聞いてみるのがオススメです。
英語でリアクションしよう
外国人と話すときに「えー」「すごーい」など、日本語をちょいちょい混ぜる人をよく見かけます。「Wow」や「Cool」など、英語で感嘆するのが恥ずかしいのかもしれません。あるいは、単純に語彙がないのかもしれません。ぜひ、恥ずかしがらずに、きちんと英語でリアクションを。相手により感情が伝わるはずです。英語を話せるようになりたいなら、いずれ必要になりますよ。
出身国や性別には関係なく価値観のあう人を見つけよう
「外国人と友達になりたい」という気持ちはわかります。
とはいえ、日本人同士でも、共通の話題がなかったり、価値観が違ったりして友達になれない人がいるように、外国人でも友達になれる相手となれない相手がいると理解しましょう。
私の場合、スポーツ観戦が大好きな人や、異性の話ばかりする外国人とは友達になれません。逆に、映画、旅行、異文化交流、哲学、政治、デザインや自営業の話ができる人とはすぐに仲良くなれます。
つまりは、出身国や性別には関係なく自分の価値観があう人を見つけることが重要なのです。
ちなみに、初めてできた外国人の親友とは、横浜の格安居酒屋で、クオリアや自由意志という哲学の話で何時間も盛り上がりました。カナダ人の女友達とは「結婚したいー。彼女(彼氏)欲しいー。リア充なんていなくなればいいのに。ゾンビウイルス蔓延したらどうする?」などといった愚痴やしょうもない話で盛り上がったり(?)しています。
早瀧正治
ノマドワーカーとして、現在ヨーロッパを4月から無期限周遊旅行中。この記事も、ウクライナのルビブで執筆。フリーランスオンラインマーケターとして、海外企業の日本のプロモーションする。日本では、東京ビギナー写真家ミートアップを運営している。
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