2歳以下の子どもを連れて飛行機に乗る場合、子どもをひざに抱っこして搭乗することが認められています。

この場合、子どもの分はチケットが必要ないので、旅行費用の節約になって得した気分になります(実際にこの方法を使った経験がある親なら、フライトの間ずっと子どもを抱いているのは必ずしも楽だというわけではないので、得したような気持ちにならないかもしれません。でも、家族旅行の費用は確実に安くあがります)。

飛行機にチャイルドシートを持ち込める

とはいえ最近は、安全面への懸念から、たとえ小さな子どもでもチケットを買い、きちんと座席を確保することを選ぶ親が増えています。確かにこちらのほうが、万が一の時には安全です

さらに、普段から車で使っているチャイルドシートを持ち込み、子どもをしっかりと固定しておけば、航空事故が起きた時にも子どもの体を守れますし、予期せぬ乱気流で飛行機が揺れた時も安心です。

けれども、車からチャイルドシートを取り外して空港に持ち込む前に、いくつか注意すべき点があるのでご説明しましょう。

1. 飛行機に持ち込めるのはFAA(米連邦航空局)承認済みのチャイルドシートだけ

チャイルドシートのラベルを探し、「このチャイルドシートは自動車および航空機での使用を承認されています」という表記があることを確認してください。これがないと、シートを機内で使えないおそれがあります。

2. シートを取り付けるのは窓側の席に

それ以外の席に取り付けると、緊急時に乗客が避難する際の妨げになってしまいます。また、通路側の席と非常口の並びの席には、チャイルドシートの装着はできません。取り付けの際は、メーカーの説明に従ってください。

3. シートのサイズを測っておく

通常のエコノミークラスの座席に、はみ出さずに取り付けるためには、チャイルドシートの幅は16インチ(40センチ強)以内でなくてはなりません。とはいえ、FAA認証済みのシートが、子どもが座る予定の席に収まらない場合は、航空会社にはできる限り、取り付け可能なほかの座席を提供する責任があります。

4. ブースタータイプのチャイルドシートやハーネスベストは避けて

こうした装具の使用は、地上滑走時および離着陸時は、FAAによって禁じられています。また、巡航飛行中も、法的には禁止されていないものの、使用は望ましくないとされています。とはいえ、飛行中の使用については航空会社によってルールが違うので、空港に行く前に調べておきましょう。

5. 「CARESハーネス」を使う方法も

CARES(Child aviation restraint system)は、FAAが唯一承認しているハーネスタイプの製品です。これが使えるのは、体重10~20キロの子どもです。

子どもを連れた旅行のルールについて疑問点がある時は、事前に必ず、搭乗予定の航空会社に問い合わせておきましょう。

航空会社の中には、チャイルドシートを持ち込む場合には乳幼児向けの割引料金を設定しているところもあります。また、チャイルドシートや機内持ち込み可能な手荷物、カウンターで預けなければならない手荷物についての規則は、会社によって異なります。

飛行機で「隣同士」が予約できなかった時でも、隣同士で座る裏ワザ

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Image: Alina Reynbakh/Shutterstock.com

Source: The New York Times, Kids Fly Safe

Meghan Moravcik Walbert - Lifehacker US[原文