私が子どものころはPCやスマホが普及する前で、IT関連の仕事なんて想像もできませんでした。

思いもよらない職種や業界が生まれる一方で、消えつつある仕事もあります。私たちの子どもが成人するころにはどんな仕事があるのでしょうか。

絶対的に増えるのはAI関連の仕事

トロント大学ロットマン・スクール・オブ・マネジメントのアビ・ゴールドファーブ教授は、AIについての本『Prediction Machines: The Simple Economics of Artificial Intelligence』を4月に出版しました。

Fast Company」がその本から将来増える仕事について取り上げています。

その記事によると、雇用機会が増える仕事はAIがらみ。AIをつくる仕事とAIを活用する新しい仕事が生まれるだろうと述べています。

ゴールドファーブ教授が特に予測しているのが、AIを利用、活用する仕事。それに備えて今できることを挙げています。

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1.AI関連の仕事には、人文科学の勉強が必要

人文科学系の勉強。

これは意外に感じましたが、人間ならではのクリティカルシンキング力やクリエイティビティが、AIを使い、データを応用するためには必要なのだそうです。芸術や哲学、歴史、心理学など幅広い教養や知識を身につけることが役立ちます。

2.一分野に特化せず、幅広くいろいろな経験をする

専門をひとつに絞らないこと。

変わりつつある社会に対応するには、一分野に特化しないで、いろいろな経験をして適応力を養うべき。他人は違う経験があると長所になりそうです。

この点には納得しました。

それは、2007年の金融危機後の不況でSEやプログラマーが解雇されたあと転職に苦労していた状況を見ていたから。スキルが特化していたので、ほかの業種や職種に適応できなかった、または適応できないと見なされたようなのです。

3.最先端のテックを使いこなせる

テックには精通していることも必須。

生まれたときからスマホやPCのある環境で育っている世代には、これは問題なさそう。遊びながら最新のテクノロジーを使いこなせるようになれたら最高です。

4.複数の言語が使えるともっといい

さて、上に挙げた経験や知識やスキルを複数の言語で対応できると、鬼に金棒。チャンスはぐっと拡がるはずです。

自分の経験で、特に役立っていると実感するスキルは英語。

アメリカで暮らしている今では、日本語と英語ができることで仕事のチャンスがいろいろあります。だから、英語が母語になっている子どもには少なくとも日本語を習得させたくて、うちでは日本語学習に力を入れています。

具体的にAI関連でどんな仕事が登場してくるのかはわかりませんが、子どもには将来役立つスキルや経験をできるだけ身につけさせたい。そう思うのは、どこに住んでいても変わらぬ親心ですね。

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Image: TierneyMJ/Shutterstock.com

Source: Fast Company