サイケなものが作り放題。
一般的に3Dプリンターというと、単色でしか印刷ができないようなイメージがあります。それはフィラメント素材のABS樹脂およびPLA樹脂が、単色でできているから。
ですがもし3Dプリンターがフルカラーで立体造形を作るとなると、何が必要になってくるでしょう? ヒントは原点に立ち返り、普通のインクジェット・プリンターで使う色インクだったんです。
ということで、CMYの3色でフルカラー3D印刷ができるプリンター「da Vinci Color mini」が開発され、現在Indiegogoで出資金を募っています。
紙の印刷ならCMYKの4色が必要ですが、3色で済むのはユニークですね。ここまでカラフルなオブジェクトができるのは、独自開発されたPLA製フィラメントが、インクを吸収しやすい素材だからなんです。
もうちょっと詳しい仕組みを見てみましょう。
これなら印刷後に手作業で彩色しなくて済みますね。ついでにヘッドを替えればレーザー加工機にもなるという「da Vinci Color mini」。従来のモデリング・ソフトに対応しているだけでなく、オリジナルのソフト「XYZmaker」やギャラリーも充実しており、初心者でも簡単に3D印刷ができるようになっています。
今なら希望小売価格1,600ドル(約17万8,000円)のところ、 Indiegogoなら1台999ドル(約11万1,000円)で予約ができます。もちろん家庭用でもいいのですが、企業や研究施設なんかで重宝されそうな気がします。教育機関で分子モデルや惑星のミニチュアなどを作るのにもよさそうですね。