最先端セキュリティは物理鍵にあり! Google社内で使われているFIDO認証キー「Titan Security Key」が一般販売スタート

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  • author そうこ
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最先端セキュリティは物理鍵にあり! Google社内で使われているFIDO認証キー「Titan Security Key」が一般販売スタート

これは使ってみたい!

Google(グーグル)が、新たなセキュリティ対策として、物理キー「Titan Security Key」の販売を、スタートしました。BluetoothキーとUSAキータイプの2つがセットになって、価格は50ドル(約5,500円)。Google Storeから注文でき、すぐに発送されます。

セキュリティ担当者なら「お! あれが!」とピンとくると思いますが、一般向けに少し説明すると…。セキュリティと言えば、長いあいだパスワードでした。ただ、セキュリティがパスワードだけというのは危険です。情報を奪いにくるハッカーってのは賢いですから、悪いヤツってのは賢いですから。その上、未だにこんなパスワードの人もいますから。だからこそ、近年、ユーザーの指紋や顔認識の生体認証が注目されています。が、生体認証情報が漏れたらおわりです。だって、パスワードと違って指紋簡単に変えられないもん。

FIDO認証ってなに?

そこでFIDO認証です。FIDO認証では、生体認証を端末で行ない、ネット上にあるサーバは端末認証を行ないます。ゆえに、生体認証はサーバに流れることなく、端末内にとどまるから漏洩の危険が著しくさがるというもの。FIDOに関する詳しい話は、この解説がとてもわかりやすいです。今回のGoogleでいうと、生体認証を行なう端末がTitan Security Keyという物理鍵となります。

Titan Security Keyは、Googleが1年以上社内検証し、今年の夏、Google Cloudユーザー向けに発売されました。これが、企業&個人向けとして、今回一般販売へと拡大。もともとは社内ツールとして開発されたということなので、公に販売するということはよっぽど「これはいい!!」と思ったのでしょうね。

鍵はFIDO Alliuanceの2段階認証スタンダード規格採用。オープンシステムなので、Googleアカウントログインはもちろん、FacebookやDropbox、Github、TwitterなどFIDO認証を採用しているアカウントで使うことができます。

1セット50ドルなので、さっそく試してみたい!という人も多いかと思いますが、現時点では販売はアメリカ国内のみ。ただ、今後拡大予定というので、期待しましょう。

Reference: 新・働き方総合研究所
Source: Google, The Verge