日本なら成田? それとも羽田?
ライドシェア・サービスで名を挙げたUber(ウーバー)が、UberAir(ウーバーエアー)として空飛ぶタクシーの開発にも力を入れているのは度々お伝えしている通り。このプロジェクト、絵空事ではなく現実味を帯びてきています。
日本以外のテスト候補地は?
ROAD SHOWによると、UberAirがオーストラリア、日本、インド、ブラジルまたはフランスのなかから3都市をUberAirの3番目の試験場として選定する予定とのこと。最初のふたつはアメリカのダラスとロサンゼルスで、3つ目が初の海外進出となるのです。
Uberは東京で開催したUber Elevateカンファレンスにて、これを発表。候補に挙がった各飛行場では、地域の規制当局および都市計画担当者と正式に協力しており、半年以内にどの飛行場にするのかを決定する予定です。
飛ぶのはこんなタクシー
Uberが考えているのは、ドローンが小型旅客機になったかのような、eVTOL(電動垂直離着陸機)の「eCRM-003」。
まだコンセプト段階ですが、ブラジルの航空機メーカーのEmbraer(エンブラエル)やBoeing(ボーイング)が持つAurora Flight Sciences(オーロラ・フライト・サイエンシズ)、そして元Teslaで電池のエンジニアをしていたセリーナ・ミコライチャクさんを迎え、その実用性を確実なものにしようとしています。
「eCRM-003」は2枚重ねの同方向回転プロペラが4カ所と、推進力を生むリアローターが1カ所に設置されています。垂直離着陸機なので、滑走路は不要。最高速度は時速240~320kmですが、電動なのでヘリコプターより静かに飛行してくれます。
「eCRM-003」の実現は、早ければロサンゼルスで2020年。日本は五輪開催もありますし、実現可能性としてはライバルより現実味があるかもしれません。
現在、空飛ぶタクシー発着所「UBER SKY PORT」のデザイン計画も進められています。飛行場が選ばれた国から、真っ先にこんな発着所が作られていくのかもしれませんね。うーん、未来キテます。
Source: ROAD SHOW