アメリカのオバマ前大統領は8月19日(現地時間)、新しい読書リストを公開した。思慮に富んだ夏を終えられるよう、5冊の本を薦めている。

「この夏、わたしは新しい小説に没頭し、往年の名作を読み返し、わたしたちが真実を追求するときの、ともに前進する力への信念を再確認した」

オバマ前大統領はフェイスブックに投稿した。

熱心な読書家で、著書もあるオバマ前大統領は、自身が気に入った本をしばしば人々に薦めている。前大統領の読書リストは、そのとき話題になったり、自身が注目していた問題に結びつく傾向がある。

例えば、今夏のアフリカ旅行の前には、アフリカ文学を中心とした読書リストを発表していた。

最新の読書リストを通して、オバマ前大統領は感情や個人的な偏見よりも事実を受け入れる必要性を強調しているのかもしれない。

1. タラ・ウェストオーバー(Tara Westover)著『Educated』

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オバマ前大統領は『Educated』について、「アイダホ州のサバイバリストの家庭に育った、自身が後にした世界への良き理解と愛を示しながらも、教育のために努力した若い女性の素晴らしい回想録だ」と述べている。

2. マイケル・オンダーチェ(Michael Ondaatje)著『Warlight』

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オバマ前大統領は、第二次世界大戦後が舞台の『Warlight』について、「家庭にもたらす、戦争の長引く影響に関する熟慮」と呼んだ。

3. V・S・ナイポール(V. S. Naipaul)著『ビスワス氏の家(原題:A House for Mr. Biswas)』

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オバマ前大統領は今年の夏に読み返した『ビスワス氏の家』を、ナイポール氏の「ドリニダードで育つこと、そして植民地独立後のアイデンティティーの葛藤を描いた最初の素晴らしい小説」と説明している。

ノーベル文学賞を受賞したナイポール氏は、8月11日に85歳でこの世を去った。

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4. タヤリ・ジョーンズ(Tayari Jones)著『An American Marriage』

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オバマ前大統領は『An American Marriage』を、「若いアフリカ系アメリカ人カップルへの不当な有罪判決の影響を描いた、心打つ描写」と述べた。

5. ハンス・ロスリング(Hans Rosling)著『Factfulness』

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ロスリング氏を「国際的な公衆衛生の優れた専門家」と説明したオバマ前大統領は『Factfulness』について、「固有の偏見よりも事実に基づいて行動するときに、人間が持つ進歩の可能性についての希望を描いた本」だと述べている。

[原文:5 books Obama says he's read this summer and is recommending you read, too]

BUSINESS INSIDER JAPANより転載(2018.08.25公開記事)

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