いずれハイパーループも絡んできそう。
イーロン・マスクの宇宙輸送会社SpaceX(スペースX)が開発・運用している宇宙船「クルー・ドラゴン(Crew Dragon)」と、その打ち上げ用ロケット「ファルコン9(Falcon 9)」。NASAが進める商業乗員輸送プログラムで使用される予定になっているわけですが、つい先日テスト飛行の準備が最終段階に入ったことが発表されました。
民間企業初の有人宇宙飛行はSpaceX?
実は、同じ商業乗員輸送プログラムで使われる予定のボーイング社の宇宙船は、エンジンに問題があることが判明した関係でテスト飛行のスケジュールが遅れることが決まっているため、このまま行けばSpaceXが世界で初めて有人宇宙船を地球の軌道上に打ち上げる民間企業となりそうなんです。
気になる一文に「Model X」
それに合わせてテスト飛行に向けて行なわれた予行演習に関するスライドが公開されたのですが、気になるのはこの一文(LC-39の一行目)。
Is SpaceX taking their Astros to the pad in a @Tesla Model X? 😱 pic.twitter.com/Jwa6MjRvTp
— Michael Baylor (@nextspaceflight) 2018年8月27日
代理の乗組員、宇宙服、モデルX(Model X)を使った、クローズアウト・クルー(飛行士の搭乗を手伝うクルー)の打ち上げ日の手順の予行演習に成功。
どうやら発射台まで宇宙飛行士を送り届けるのは、Tesla(テスラ)Model Xの様子。これはSpaceXもTeslaもイーロン・マスクの会社だからこそできる組み合わせですね。ネガティブな意見もあるようですが、なかなかいいアイデアではないでしょうか。
Tesla×SpaceXは期待せざるをえない
デザイン的にもモデルXとSpaceXの宇宙服は雰囲気が近いし、モデルXはSF感あるガルウィング(カモメの翼のように開く扉)だし(重要)、もうこのコンビはずるいくらいにカッコいい。
世界初になるかもしれないし、とにかく注目度が高い打ち上げということもあって、宣伝効果も抜群でしょうね!
SpaceXはすでにファルコン・ヘビーにTeslaの初代Roadster(ロードスター)を乗せて飛ばしており、イーロン・マスクはTeslaに宇宙のイメージを持たせたいというのがあるのでしょう。これからもどんどんこういうイカしたコラボが見られそうですね!
実際、次世代のロードスターには「SpaceXオプションパッケージ」があって、「10個のスラスターを配置することで、最大速度・ブレーキ性能・コーナリングを劇的に改善する。もしかしたら飛べるかも…」なんてイーロンがツイートしていますし。
SpaceX option package for new Tesla Roadster will include ~10 small rocket thrusters arranged seamlessly around car. These rocket engines dramatically improve acceleration, top speed, braking & cornering. Maybe they will even allow a Tesla to fly …
— Elon Musk (@elonmusk) June 9, 2018
有人のテスト飛行は今の所、2019年1月の実施を目処に準備を進行中。モデルXの活躍も含め、こりゃもう待ちきれませんね……!