『Nintendo Labo ドライブキット』ハンズオン:大人もここまで楽しめるとは…!

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  • author Sam Rutherford - Gizmodo US
  • [原文]
  • 塚本 紺
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『Nintendo Labo ドライブキット』ハンズオン:大人もここまで楽しめるとは…!
Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

ダンボールもソフトもハイクオリティ。

ダンボールでさまざまなアイテムを創作して楽しめるNintendo Lab(ニンテンドーラボ)シリーズの新作、『Nintendo Labo Toy-Con 03: Drive Kit(ドライブ キット)』。9月14日の日本発売が待ちきれずに公式のYouTube動画を見て胸を踊らせているわけですが、米Gizmodoより先行のハンズオンが登場しています。

シリーズの「最初の2つのキットは自分向けじゃないと思って避けてた」と語り、Nintendo Labシリーズに対する期待度が低かった米GizmodoのRutherford記者ですが、第三弾となるドライブキットを使ってみた感想はどうだったのでしょうか。以下どうぞ。


まず最初に言っておきたいのは、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)は発売日に購入した私ですが、『Nintendo Labo Toy-Con』シリーズの最初の2つのプロダクトが今年5月に発売されたとき、私は迷わず、買わない判断をしたんです。

というのもラボが面白くないからではなく、直感で自分向けのゲームではないと思ったから。キットを一緒に組み立てて遊ぶ子どもいませんし、ダンボールもなんだか扱いに気をつけないといけないように思えました。新しいゲームというよりは教育用ツールがちょっと形を変えた印象しか持ってなかったんですね。ダンボールは遊ぶものじゃなくて、遊ぶものが入ってるもの。それに70ドルも払うのは…と思ってたんです。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
新しいオリジナルゲーム、新しい

なので第三段のドライブキットをレビューすることになったときも、そんな気分を引きずったままだったんです。

この『Nintendo Labo Toy-Con 03: Drive Kit』には、乗り物キットと、キット専用の新しいオリジナルゲームが入っています。乗り物キットは、飛行機潜水艦の3つの「Toy-Con(おもちゃのコントローラー)」を作ることができます。

とは言っても乗り物自体を制作するのではなく、ゲームの中でそれらの乗り物を操作するためのコントローラーを作るわけです。たとえばハンドルを動かしたり、操縦桿を動かしたり。足で踏むためのフット・ペダルもありますよ。また、Joy-Con(Switchのコントローラー)を車の鍵のようにしてくれる小さなダンボールの筒もあります。制作には5分程度しかかかりませんでした。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
乗り物の乗り換えはキーを差し替えるだけで簡単

Toy-Conとミニゲームがそれぞれ結びついていた以前とは違い、ドライブキットはすべてが「アドベンチャー・モード」を通じて遊べるようになっています。これは、バラエティキットやロボットキットとの大きな違いです。

このアドベンチャー・モードがメインのゲームとなるようです。ここでは広いフィールドを動き回り、色のついた牛たちが自分たちの柵まで戻るのを助けたり、ネッシーがお母さんネッシーを見つけるのを助けるといったクエストをクリアします。もちろん、そのなかで自分で作ったToy-Conを使って乗り物を操るわけですね。クエストによっては特定の乗り物を使うことが必要になるので、その場合はキーを別のキットに差し込んで乗り物を変えます。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

ゲームの世界が継続して広がっているオープンワールドで、そのなかを探索するプレイスタイルはなかなか懐かしい感覚になりました。すぐにスーパーファミコンの名作『パイロットウィングス』を思い出しましたね。従来のゲームにはない、自由に動き回れる感覚を楽しめるうえに、ダンボールのキットがさらに没入感を生み出してくれるんです。

これがプラスチックで製造されたキットだと、トイコン一つにつき40ドルから50ドルはしてしまっていたでしょう。それにゲーム内では、それぞれの乗り物に楽しい機能もついています。車であれば2つの丸ノコ、飛行機ならミサイルランチャー、潜水艦ならフックみたいに。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
ペダルを斜めから見たようす。ゲームはスロットカーレース

今回はマップの一部しか探索する時間がありませんでしたが、少なくとも私がプレイした何倍もの世界が広がっているようです。プレイする前は、「キットを制作する楽しみに重きが置かれていて、ゲームプレイ自体はオマケになってしまっているのでは」と懸念していましたが、その心配は無用。

またアドベンチャーモード以外のモードもあります。バトルモードではマリオカートよろしく、乗り物でレースをすることができ、スロットカー・レース・モードはシンプルなカーアクションゲームが楽しめます。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
スプレー缶は中に小さいダンボールが入っていて、本物のスプレー缶の中に入っている玉のような感覚も作る

ゲーム内には「塗装屋」も存在しており、キットにはスプレー缶も入っています。これを使って、ゲームの乗り物を自分の気に入ったデザインにカスタマイズできるというわけです。また前作と同様、自分の身の回りにあるものを使って自分だけのキットにカスタムすることもできます。

ニンテンドーラボを初めて試したのがこの第三段のドライブキットであって良かったな、と思いました。子どものときにプレイしたレースゲームなどが、もっと面白くなれることがよくわかりました。前作に関しては、ピアノは自分で弾けるし(ちょっとだけね)、釣りはゼルダでできるし、とそれほど魅力的に感じられなかったのですが、広いゲームマップとよく出来たコントローラーの組み合わせでニンテンドーラボのポテンシャルを感じることができたように思います。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
こちらはパーツが4つだけなので制作は簡単

とはいえ、100%買い!と思ったわけではありません。ダンボールのキットを複数作ることで、すでに散らかって場所がないアパートさらに狭くなるな、と心配になりました。またデモ製品だと、プレイ中にがパタパタっと開いてしまうことがありました。と不満を言いたくなったところで、これは子ども向けなんだと思い出した次第です。