通勤&飛行機旅を快適にするための特効薬でしょうコレは。
ソニーの最終兵器のひとつ、オーバーヘッド型のワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM3」が日本でも発表されましたよ。発売は2018年10月6日(木)予定。あともうちょっと!
初代モデルのWH-1000Xは2016年生まれ、2代目WH-1000XM2は2017年製。毎年アップデートを繰り返しているってすごい。市場の注目度が高いってこともありますが、ソニーがそれだけWH-1000Xシリーズに期待をかけて開発を進めてきたことが伝わってきます。
ヘッドホン/イヤフォンのワイヤレス化が進行
ソニーいわく、ヘッドホン・イヤホン市場のワイヤレス化がさらに進んできたんだそう。ギョーカイ全体でみた台数ではワイヤレス機が3割、販売金額では6割を超えたってなにそれすごい。街を見渡すと、たしかにケーブルをぷらぷらとさせていない人が増えましたよね。ほんと楽ですもんね、ワイヤレス。
市場がどんどん育っている。となれば、自社でアナログのオーディオ技術もデジタル技術も極めようしているソニーが目をキラりとさせながら、新モデル開発に注力するのも至極当然。
気になるアップデートポイントですが、肝心要のノイズキャンセリング性能&音質が向上しました。新たに「QN1」というノイズキャンセリングプロセッサを採用したのですが、これが従来比4倍の処理能力を持つと! メディア向け体験会でチェックしましたが、低域・中域のノイズがより抑制され、音もクッキリさがアップしていますよ。
騒音だらけの空間でも、静かでメリハリのきいたサウンドが気持ちいい。それでいてサウンドステージそのものは、しっとりとまとまりがいいんです。心地よさを感じさせるラウンジトーンが、何時間でも聴きたくなるという気持ちを呼び起こしてくる。
見た目以上の確実な進歩を感じる
体験するまでは、ぶっちゃけ前モデルの「WH-1000XM2」で十分でしょ、と思っていたんです。ところが「WH-1000XM3」の音を試すと、あんなに静かだと思っていたWH-1000XM2すら、ちょい色あせてきちゃった。
進化ポイントその2は、装着性の改善ですね。WH-1000XM3(左)とWH-1000XM2(右)はかなり似通っていますが、ヘッドバンドの輪郭はぜんぜん違う。WH-1000XM3は縦長・卵型のようなラインを描いていますよね。このラインがいい。日本人の短頭・中頭の頭蓋骨にもぴったりとフィットするんですよ。
バンド全体が頭部と接触しやすく、荷重が分散されるからつけ心地が自然。イヤーカップの内径も大きくなりました。耳周りの空間が広くなったし、ヘッドバンドの改善によって側圧も下がり、これまた快適性アップにつながっています。
大型のヘッドホンって装着するときに、いざ!と挑むような、覚悟を決めるような気持ちになるモデルが多かったのですが、WH-1000XM3は気軽に、気兼ねなく接することができるのがステキです。
充電はUSB-C。10分充電で5時間再生の急速充電(1.5AのACアダプタ使用時)にも対応しました。個人的に一番嬉しいところはココだったりして。
店頭予想価格は、WH-1000XM2のときと同じく4万円前後。これは売れるだろうなあ。
Source: ソニー