今年の秋にiOS 12とmacOS Mojaveに搭載されるはずだったFaceTimeの重要な機能が先送りされることになったようです。
その機能とは、グループビデオチャットです。これは、最大31人の友人たちとスマホやノートパソコンを通してチャットができるというものですが、先週、iOSとMacOSのベータ版から削除され、伝えられるところによると今後のアップデートで追加される予定だとのことです。
とはいえ、うなだれることはありません。
iPhoneやMacでグループビデオチャットができるアプリはほかにもたくさんあります。AppleがFacebookにグループビデオチャットを追加するのを待つ間に、代わりに使えるアプリを紹介しておきます。
Facebook Messenger
同時にチャットできる人数:50人 (同時に画面表示できる人数:6人)
Facebookの『Messenger』アプリを持っているなら、最もユニバーサルなビデオチャットアプリをすでに持っているということです。
あなたがビデオチャットをしたいと思う相手は、Facebookですでにつながっている相手でもあるはず。
このメッセンジャーアプリを使えば、すぐに仲間たちとビデオチャットを楽しむことができます。使い方は簡単。Messengerアプリでグループを作って、カメラアイコンをクリックすれば、グループがテキストチャットからビデオチャットに切り替わります。
Messengerは使いやすいアプリですが、完璧ではありません。同時に最大50人でチャットができますが、画面に表示できるのは、今しゃべってる人を含めて最大6人までとなっています。
大人数でビデオチャットをしても、画面上はそのとおりには見えないということです。
Google ハングアウト
同時にチャットできる人数:25人 (同時に画面表示できる人数:10人)
Google『ハングアウト』は、気軽にグループビデオチャットを楽しみたい人におすすめできるアプリです。
Facebook Messengerと同じく、ハングアウトにも、たいていの人はGoogleアカウントを持っているという利点があります。また、けっこう昔からあるアプリなので、使い慣れている人もたくさんいるとことでしょう。
ハングアウトにあってほかのビデオチャットアプリにはない特徴は、画面を無料で共有できることです(SkypeとFacebookは有料)。
ハングアウトがFacebookのMessengerアプリより優れているもう1つの特徴は、画面により多くの人を表示できる(同時に最大10人)ことです。
Skype
ダウンロード:(ウェブ、Windows、Mac、iOS、Android)
同時にチャットできる人数:25人 (同時に画面表示できる人数:10人)
老舗の1つ『Skype』は、同時に最大25人のグループビデオチャットができて、いま話している人を含めて最大10人を同時に画面表示してくれます。
Messengerやハングアウトと同じく、テキストチャットからビデオチャットにボタン1つで切り替えることができます。
Skypeも、すでの多くの人が使える状態にあるアプリです。Windows10に標準搭載されているほか、Microsoft Office 365のほとんどのバージョンにバンドルされています。
ただし、いくつかの制限もあります。ビデオチャットは1回の通話が4時間までに制限されているほか、1カ月あたり100時間、1日あたり10時間の上限が設定されています。
また、Skypeはどちらかというとビジネス指向で、ほかのチャットアプリに比べて少し堅苦しさが感じられます。
ハングアウトやMessengerと同じく、Skypeでもビデオチャットを簡単にはじめられますが、専用アプリを開かなければならないのが少し面倒です。
Snapchat
同時にチャットできる人数:16人
Snapchatも今年の前半にグループビデオチャットサービスを開始しました。
Messengerやハングアウトのように、グループチャット中にボタンを1つ押すだけで、ビデオチャットに切り替えることが可能。
Snapchatは最大16人までの同時通話しかサポートしていませんが、Snapchatにもとからある、ARフィルタやお絵かきなどの楽しい機能を利用できます。
Discord
ダウンロード:(Mac/Windows/Linux、iOS、Android)
同時にチャットできる人数:10人
比較的新しく登場した、ゲームに特化したチャットアプリ『Discord』は、ボイスチャットとテキストチャットが主体ですが、最大10人までのビデオチャットもサポートしています。
以前はデスクトップやノートパソコンからしかビデオチャットは利用できませんでしたが、先月からiOSとAndroidでも使えるようになりました。
Discordは、Googleハングアウトと同じく、画面共有機能を提供する数少ないサービスの1つです(ただしPCとMacだけでモバイルでは不可)。
とはいえ、同時にビデオチャットができるのは最大10人なので、大人数でオンライン集会を開くのには向いていないかもしれません。
Houseparty
同時にチャットできる人数:8人
『Meerkat』を覚えていますか?
2015年に一躍脚光を浴びたライブ動画配信サービスです。ところが数カ月後、Twitterがライブ動画配信プラットフォーム「Periscope」をリリースすると、一気にお株を奪われてしまいました。
その後、Meerkatは少し方向転換をして、みんなで楽しく集まれるビデオチャットアプリ『Houseparty』を作りました。
基本はiOSとAndroid向けのアプリですが、macOSでも利用できます。Housepartyは、友人たちがおしゃべりしている輪の中に飛び込んでいく感じをオンラインで再現しました。
もちろん、ふつうのビデオチャットにも使えます。
同時にチャットできる人数:4人
アカデミー賞をみんなで鑑賞するのには向いていませんが、Instagramでも最大4人までのビデオチャットを楽しむことができます。
Instagramでチャットをする人も増えてきており、Facebook Messengerよりも使い方もシンプル、Instagramアプリからそのまま利用できます。
気軽なチャットを楽しむには最適です。Instagramのビデオチャットには、1つ気になるところがあります。
ビデオチャットをしながら、Instagramのフィードをスクロールできてしまうことです。少人数でチャットしている最中に、よそ見をするのはマナーがいいとは言えませんね…。とはいえ、すべてはあなた次第です。
ダウンロード:(Mac/Windows、iOS、Android)
同時にチャットできる人数:4人
Facebookが保有するもう1つの人気チャットサービス『WhatsApp』は、最大4人までのビデオチャットが可能です。
WhatsAppは、Messengerやハングアウト、Skypeなどの大規模サービスとは統合されておらず、大人数でのチャットもサポートしていませんし、画面共有機能もありません。
今回紹介するアプリの中では、もっとも魅力のないものとなっています(1月現在で15億人以上を誇るユーザー数を除いては)。
とはいえWhatsAppによると、すべてのビデオチャットが、テキストチャットと同じくエンド・ツー・エンドで暗号化されるとのこと。
FaceTimeを使う理由が暗号化機能にあるのなら、 WhatsAppも選択肢の1つになるかもしれません。
Image: Kevin Grieve/Unsplash
Source: Apple(1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9), Google(1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9), Facebook, Microsoft(1, 2), Discord, HouseParty, WhatsApp(1, 2)
Mike Epstein - Lifehacker US[原文]