Appleは、2015年にiPhone向け3D Touchをリリースしました。技術の背景にあるコンセプトは簡単で、画面をより強く押すとiOSの様々な追加機能が使えるというものです。

最初は、3D Touchはただの仕掛けのように思えました。3年経った今でも、3D Touchが自分のiPhoneで使えると知らない人がたくさんいます。Appleもこの事実をすぐに認めるかもしれません。これまで、私は貪欲に3D Touchを使ってきました。ですから、この便利な機能があるうちに、最大限に活用する方法をご紹介しましょう。

3D touchは、iPhone SEを除いてiPhone 6s以降で使用できます。iPhone 6s、6s Plus、7、7 Plus、8、8 plus、それにiPhone Xです。では、はじめましょう。

3D Touchを有効にする

初期設定では、使用可能なすべてのiPhoneで3D Touchは有効になっています。何かの拍子に無効にしていた場合は(もしくは今後無効にしたい場合は)、「設定」を開き「一般 > アクセシビリティ > 3D Touch」にいきましょう。

3D Touchのトグルで、有効と無効が切り替えられます。

そこでは、3D touchのきっかけとなる“感度”も調節することができます。個人的には「中」が一番いいと思います。「強い」にすると、「ピーク」から「ポップ」にすぐに行ってしまいます(次で詳しく説明します)。「弱い」にすると、単にタップしただけですぐに3D Touchになってしまいます。

iPhoneの知られざるデフォルトアプリ10選

iPhoneの知られざるデフォルトアプリ10選

「クイックアクション」と「ピークとポップ」

ほとんどの3D Touchのジェスチャーは、「クイックアクション」と「ピークとポップ」の2種類に分けられます。クイックアクションは通常、通知関連やアプリの特定の画面に行くショートカットです。

180905_3DTouch_02
Image: Brett Terpstra/Lifehacker US

「ピークとポップ」は、プレビューとページを開く機能です。「ピーク」にするには、あるアイテム(例えば写真のサムネイルやWebサイトのリンク)を強く押します。iOSがそのアイテムのプレビューを用意している場合は、ポップアップ画面(リンクの場合はWebページの全画面)で拡大版を表示します。

さらに少し強く押すと「ポップ」になり、実際にその画面が開きます。多くの場合、ポップの代わりにスライドアップするオプションもあり、画像の保存やWebサイトのブックマークなど追加のオプションが表示されます。

トラックパッドモード

私が一番気に入っている3D Touchの機能は、キーボードのトラックパッドモードです。これはデフォルトのキーボードでも、Googleの「Gboard」のようなサードパーティのキーボードでも使えます。

トラックパッドを使うには、キーボードのどのキーでもいいので強く押します。キーが真っ白になるので、押したままの状態でドラッグすると、カーソルが動き、文章の行や段落をまたいで編集したい位置にすぐに移動できます。

また、一瞬タッチしてテキストを選択することもできますし、それからまた強く押すと選択範囲に切り替えることができます。

これは、テキストの大小の動き両方にとってすばらしい機能ですが、指を持ち上げると、カーソルが常に一文字右、もしくは左に動くように思えてイライラします。ここに関しては矢印キーが欲しくなります。

アプリの切り替え

iPhone X以外の3D Touch搭載のすべてのiPhoneでは、ホームボタンを2回タップせずに、3D Touchで画面を左にスライドするとアプリの切り替え画面にいくことができます。このジェスチャーに慣れてしまうと、アプリ間の操作が便利になります。

ピークでズーム機能

9to5Mac」に、あまり知られていない3D Touchのズーム機能について載っていました。iPhoneのズーム機能を使っている時に、強く押すとズームできるようになります(「設定 > 一般 > アクセシビリティ > ズーム機能」)。

ズーム機能で、ズームコントローラーが有効になっていると、3本湯にで画面をダブルタップしてズームを有効にし、3D Touchを使って見たいものを拡大することができます。

コントロールセンター

180905_3DTouch_03
Image: Brett Terpstra/Lifehacker US

3D Touchの機能を知るのに最適な場所はコントロールセンターです。iPhoneの画面を下からスライドアップしたり、(iPhone Xの場合は)バッテリーアイコンから引き下ろしたりして、コントロールセンターの画面を開きましょう。

どのアイコンでもいいので強く押してみると、ほとんどのアイコンで追加のオプションが表示されます。

  • 計算機:最新の結果をクリップボードにコピー。
  • Apple TV:Apple TVのリモコン操作ができる。
  • 画面収録:画面を録画したり、マイクの有効/無効ができる。
  • 音量調節:オーディオ再生の音量調節ができる。
  • フラッシュライト:明るさの調節ができる。
  • WiFi/Bluetooth:現在のWiFiの詳細や、Airdropや個人的なホットスポットのような追加オプションを表示。
  • カメラ:ポートレートモード、セルフィー、通常の動画、スロー動画などのクイックアクションを表示。
  • タイマー:スライダーでタイマーをすぐに開始。
  • ボイスメモ:新規録音、最新3つの録音の再生。
  • コントローラー:再生や音量コントロールの拡張、Airplayスピーカーの接続。
  • 明るさ:明るさ調節のスライダーに加え、Night Shift、True Toneのトグル。

ホーム画面

180905_3DTouch_04
Image: Brett Terpstra/Lifehacker US

3D Touchの最高の機能のいくつかは、ホーム画面から使うことができます。

ホーム画面でフォルダを使って整理している人は、バッヂの数をフォルダでまとめて知らせることに気づいているかもしれません。

3D Touchを使うと、アプリ毎のバッヂの数を見ることができます。フォルダを強く押すと、アプリの一覧とバッヂの数が表示されます。

そのうちのひとつのアプリを指でスライドすると、直接開くことができます。同じメニューからフォルダ名をすぐに変更することも可能です。

アプリのクイックアクション

180905_3DTouch_05
Image: Brett Terpstra/Lifehacker US

Appleのすべてのアプリとサードパーティーの主要なアプリのクイックアクションは、アプリのアイコンを3D Touchするとアクセスできます。私はいつも「設定」のショートカットとしてこれを使います。アイコンを強く押すと、Bluetooth、Wi-Fi、モバイル通信、バッテリーなどに直接行くことができます。

  • iPhoneを探す」は、現在のiCloudアカウントに接続しているどんなデバイスでも、すぐに音を鳴らすことができます。アプリのアイコンを強く押し、一覧からデバイスを選びましょう。
  • カメラ」アプリは、ポートレートモード、スローの動画、通常の動画を直接開くことができたり、フロントカメラに手動で切り替えなくてもすぐに自撮りができるようなオプションを提供しています。
  • Instagram」や「Twitter」を含むサードパーティーのアプリも、同じように便利なアクションがあるものが多く、写真を撮って別々に投稿することができたりします。「Launch Center Pro」や「Drafts」のように、お気に入りや最近のドキュメントに簡単にアクセスできるものもあります。
  • マップ」と「Google Maps」はどちらも、予め登録していた目的地への経路をすぐに調べてくれます。車の中で「Automatic」と一緒に使うと、「マップ」は自分の車を停めた場所の近道も探してくれます。

簡易表示

3D Touchのポップアップ画面で、簡易的な情報を表示してくれるアプリもあります。たとえば「天気」アプリでは、アプリを開かなくても現在地の天気を見ることができます。「株価」ではチェックしている株の株価を表示します。

通知センター、ロック画面、今日の表示

3D Touchを使うと、通知、iPhoneの今日の表示(ホーム画面を右にスワイプして出る画面)、ロック画面、iOSの通知センターの内容も直接見ることができます。

今日の表示」では、3D Touchすることで、連絡先、メールの返信、リーディングリストに保存したリンクのような、特定のものの検索結果を表示可能。また、3D touchはアプリのアイコンでも有効なので、検索画面からすぐにすべてのクイックアクションにアクセスすることができます。

180905_3DTouch_06
Image: Brett Terpstra/Lifehacker US

ロック画面」や「通知センター」では、3D touchで特定の通知タイプにすぐにアクセスできる通知が多いです。メールを既読にしたり、返信したりすることができます。

アプリ内で

アプリを開いたら、3D Touchができることは狭まります(サードパーティのアプリでは特に)が、それでも予測できるようなものを表示することができます。

画像を強く押せば、拡大版のプレビューを見ることができたり、またスワイプアップして保存したり、フル画面で表示したりもできます。ほとんどのアプリのWebリンクでも同じで、Safariで開くとか、リーディングリストに保存するなどのオプションが表示されます。

Appleの「メール」(またはサードパーティのメールアプリの多く)では、 3D Touchで一覧画面からメールのプレビューを見ることができ、スワイプアップでクイックアクションが出てきたり、ポップ(さらに強く押す)でメールを開いたりすることができます。

メールを見ていない振りをして、スルーすることもできますが、それは受信トレイのメールに対応する最善の方法ではありません。

  • メール」のメッセージ(他にも連絡先を使うアプリ)の連絡先の詳細ボタンを3D Touchすると、メールを送信する、新しい連絡先として追加など、その人に対するクイックアクションをすることができます。
  • Safari」では、タブを開き、タブを強く押すと、内容のプレビューが表示されます。ブラウザで開くには、さらに強く押します。
  • 写真」では、3D Touchで写真のプレビューを表示したり、ポップアップ画面でLive Photosや動画を再生したりします。
  • iBooks」でコンテンツを開いたら、強く押すことで、チャプターまでジャンプせずにプレビューを表示できます。
  • メモ」アプリでは、3D Touchで筆圧が繊細なタッチの絵を描くことができます。軽く押すと線のタッチが軽くなります。

基本的には、iOSのすべてのものに、少し強く押せば別のオプションやショートカットが表示される可能性がありますが、必ずあるわけではありません。

3D Touchで何かができるかどうかわかるような、視覚的な目印はありません。3D Touchに慣れてきたら、とりあえずすべて押してみましょう(何も起こらないと少しがっかりしますが)。

3D Touchに慣れていない場合は、できれば最初は弱めに押して、それから強めに押した方がいいと思います。


Image: A. Aleksandravicius/Shutterstock.com

Source: Apple(1, 2, 3), 9to5Mac

Brett Terpstra - Lifehacker US[原文

iPhone・Androidスマホのバッテリーを長持ちさせる設定、節電アイデアまとめ

iPhone・Androidスマホのバッテリーを長持ちさせる設定、節電アイデアまとめ