- 「あなたの最大の弱点は何ですか? 」は面接でよく聞かれる質問だが、この質問が苦手な人は多いだろう。
- キャリアアドバイスのコラムニスト、アリソン・グリーン(Alison Green)氏は、女性向けウェブメディア「ザ・カット(The Cut)」で、この手強い質問には2段階で答えることを勧めている。
- まず、自分の仕事上の弱点を真剣かつ正直に考え、次に、どのようにしてこうした弱点を克服してきたのか説明することが重要だとグリーン氏は述べている。
「あなたの最大の弱点はなんですか?」
これは採用面接で聞かれる中で、最も手強い質問の1つだ。しかし、幸いにもこの質問への答えを考えるのに良いアプローチがある。
キャリアアドバイスを専門とするライターのアリソン・グリーン氏は、ウェブメディア「ザ・カット」で「上司に聞いてみよう(Ask a Boss)」という週刊コラムを連載している。
その中でグリーン氏は、この気まずい質問に対して正直に答えることの重要性を説き、採用面接で自分の弱点を分析して語る際のプロセスを2段階に分けるようアドバイスしている。
第1段階は、自分の弱点をしっかりと振り返り、特定することだ(太字強調は、Business Insiderによるもの)。
最善の対策は、しっかりと時間をかけて仕事に関する自分の苦手なことを真剣に考えることだ。
自分にこう聞いてみよう。
どんなことに苦労したか? どういったことが自分の性に合わないか? 今まで上司にどのようなことを改善するよう勧められたか?
第2段階は、こうした弱点を克服するために今、どのような努力をしているか考えることだ。
これがパート2。あなたが今、それについてどう取り組んでいるか?
全ての弱点について説明することはできないだろうが、自身の弱点が仕事に及ぼす影響を和らげるためにあなたがどう取り組んできたか、話すのが理想的だ。
グリーン氏は自身のコラムで、面接で弱点について聞かれたときにこのフレームワークがどう使えるのか、いくつかの例とともに紹介している。
ただ、自分の弱点を正直に明かし、どのように改善してきたか説明するようアドバイスしているのは、グリーン氏だけではない。
アメリカの求人情報サイト「ラダーズ(Ladders)」のモニカ・トーレス(Monica Torres)氏も、「これを真似すれば大丈夫というような万能な答えはありません。
しかし、必要に応じて応用できる、基本の型はあります。本当の弱点を認め、それを克服するためにどんな行動を取っているのか説明しましょう」と、グリーン氏と似たようなアドバイスをしている。
資産管理を専門とするライターで、講演活動も行っているラミット・セシ(Ramit Sethi)氏も、ポッドキャスト「The Tim Ferriss Show」の2016年のエピソードで、同様のアドバイスをしている。
「あなたの弱点について尋ねたとき、わたしが本当に知りたいのは、そもそも弱点があることを認められるくらい、あなたが聡明な人間かどうかです」と、セス氏は言う。
「誰にでも弱点はあります。そして、わたしが知っている最も優秀な人たちは、自分の弱点を全く隠そうとはしません」
面接官が見ているのは、「弱点を克服しようと努力するくらい、自分を見つめることができているかどうか」だ。
※グリーン氏のコラム全文はこちら(英語)。
[原文:The best answer to 'What's your greatest weakness?' in a job interview comes down to two parts]
BUSINESS INSIDER JAPANより転載(2018.08.19公開記事)