運動は、しないよりもしたほうがいいのは間違いありません。
でも「1日1万歩」なんて基準は、いったい誰が決めたのでしょう?
なぜ歩く基準は、1日1万歩なのか?
その起源は、1960年代に日本で流行った「万歩計」にあると考えられます。
キャッチーなネーミングとして採用されただけですが、人によって1万歩というのは適度な目標だったため、今でもその名残があるのです。
距離に換算すると、1万歩は、およそ8キロ。
忙しい1日に組み込むのは、チャレンジングながら不可能ではないレベルといえます。
やがてこの数字が独り歩きを始め、運動や健康の研究における共通のベンチマークとなりました。
1万という数字には確かにスペシャルな感じがありますが、Guardianの記事も指摘しているように、妥当に大きな数字であれば1万にこだわる必要はないのではないでしょうか。
そもそも、1日の本当に必要な歩数はどのくらい?
アメリカ心臓協会が推奨する1日の運動量をすべて徒歩で達成するには、20分から30分歩けばいいことになります。平均的な1日の歩数にそれを加えると、およそ7500歩となります。
では、本当に必要な歩数は、いったいどれくらいなのでしょう。
都会に住んでいていつも歩きで移動しているなら、1万歩はすぐに達成できるかもしれません。それでも十分ですが、もっとできるならそれに越したことはありません。15000歩を目指せそう? だったらそれを目指しましょう!
でも、1万歩がなかなか達成できないと思っているあなた。無理にそれを目指す必要はありません。
歩数計アプリを開いて、目標値を下げましょう。それは、怠けとは違います。
目標は、手に届く範囲でなければモチベーションにつながらないのです。
これを機に、誰かが半世紀前に決めた”それっぽい”数字(1万歩)などは忘れて、あなたに最適な目標を見つけてください。
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Beth Skwarecki - Lifehacker US[原文]
Photo: Nubia Navarro/Pexels