宇宙産業が身近になっていきそう。
野球場やサッカー場、文化会館などに企業名や商品名をつけることができるネーミングライツ(命名権)。どれもが年間契約で莫大なお金が動き、企業は広告になり、自治体は収入になるウィン・ウィンなシステムです。
Slashdotによると、アメリカ航空宇宙局NASAがこのネーミングライツに乗り気なんだそう。ロケットや宇宙船に命名権を売却することを考えているようです。
誰のアイディア?
話をしているのは、NASAの長官でもあるジム・ブライデンズティーン下院議員。ですがこの計画、まだ何も決まっていません。長官は「可能性はある。今現在、興味を示している者もいる」と話しています。NASAは国民からの税金で賄われているだけでなく、軍事開発費に重きを置かれ予算は削られる一方という台所事情を抱えていますからね、資金調達の一手としては有効かも。
とはいえNASAは政府機関。どこまで現実的かはさておき……ブライデンズティーンさんは「宇宙飛行士たちは報道機関だけでなく、もっと公共の場で口を開き、彼らのブランドを確立しても良いだろう」ともコメントしています。そうすることで、子どもたちが元NBAのマイケル・ジョーダンやゴジラ松井に憧れるように、「宇宙飛行士の◯◯みたいになりたい!」と具体的に夢を描くことができるようになるのです。
企業名や商品名がロケットに刻まれれば、ニュース性やブランド力が一気にブーストされるのは明らかでしょう。もし実現すれば、翼を授ける「RedBull号」とか、火星に荷物を届ける「FedEx号」とかが誕生することになるかもしれません。勝手に想像してるだけですが!
ほかにもたとえば、スペースシャトル・ディスカバリー号が、ケーブルテレビのディスカバリー・チャンネルに買われるような自然なネーミングライツだと笑っちゃいそうですけどね。火星探査車には「スピリット」なんてお酒のメーカーが飛びつきそうなものもありましたし、「NEARシューメーカー」だったら靴屋さんで決まりでしょう。
どんな名前を付けるのも自由ですが、シャレたのをお願いしたいです。
Source: Slashdot