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MQA-CDをプレーヤーからダイレクト再生できる小型スピーカー「KS-9Multi+」

クリプトンは、ハイレゾ対応のUSB DDCやデジタルアンプを搭載した小型スピーカー「KS-9Multi」のバージョンアップモデルとして、MQA-CDのダイレクト再生に対応した「KS-9Multi+(ナインマルチプラス)」を12月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は28万円前後。

MQA-CDのダイレクト再生に対応した「KS-9Multi+」

KSシリーズのフラッグシップモデルとして、2016年10月から発売している「KS-9Multi」は、MQAのデコード機能を世界で初めてスピーカーとして搭載している。しかし、PCとUSB接続し、MQAのファイルを再生できたが、HDMIや光デジタル入力はMQAに対応しておらず、MQA-CDをダイレクトに再生できなかった。

KS-9Multi+ではこれを改善。CDプレーヤーと光デジタル接続、ユニバーサルプレーヤーとHDMI接続し、MQA-CDを再生すれば、MQAのサウンドが楽しめる。リッピングしてファイル化したり、PCと接続する手間を省け、よりシンプルにMQA-CDをハイレゾクオリティで再生できるという。

「KS-9Multi+」背面端子

同様の機能を備えた製品は、数百万円、数十万円のDACにも存在するが、KS-9Multi+はスピーカーやアンプも一体化し、シンプルに再生できる違いがある。

それ以外の特徴は、KS-9Multiと同じ。筐体はアルミの押し出しで、ラウンドフォルムを採用。2ウェイの小型スピーカーで、DDCとデジタルアンプをエンクロージャ内に搭載。USB B、光デジタル、アナログ音声(ステレオミニ)、HDMIの4系統入力を備え、PCやポータブルプレーヤー、Blu-rayプレーヤーなどと直接接続。コンパクトかつシンプルなハイレゾスピーカー環境を構築できる。

筐体はアルミの押し出しで、ラウンドフォルムを採用

再生フォーマットはPCM 192kHz/24bit、DSD 2.8MHz、MQAは44.1/48kHz/24bitに対応する。

DDC回路とFPGAを搭載。アンプはフルデジタルのバイアンプ構成で、出力は40W×4(低域用×2、高域用×2)。DDC回路とデジタルアンプを直結しており、変換ロスを抑え、ハイレゾ音源の良さを活かして再生可能。

スピーカーユニットはデンマークのTymphany製で、60kHzの高域までサポートする30mmのリング型振動板のツイータと、84mm径のウーファを搭載。

スピーカーベースとネオフェードカーボンマトリックス3層材のインシュレータも同梱。背面は、内部は折り曲げたダクト(フォールデッドダクト)を用いたチューンドバスレフ方式で、小型ながら豊かな低域再生が行なえる。周波数特性は60Hz~60kHz。クロスオーバー周波数は3.5kHz。

フロントにLEDを複数搭載、その光の色と数で再生しているハイレゾデータが判別可能。MQAのデータもこのLEDで確認できる。外形寸法と重量は130×170×200mm(幅×奥行き×高さ)、左が約2.9kg、右が約3kg。リモコンも付属する。