去年の夏、私は数週間イタリアで過ごしました。自宅のあるサンフランシスコとの時差は9時間です。

厳しい時差のせいで、最初の週は非常に疲れましたが、はじめの数日間を昼寝とコーヒーで乗り切りました。一緒に旅行をしたうちの一人が、昼寝とコーヒーというおもしろい組み合わせをすすめてくれたのです。

そのイタリア人の友だちは、私が仮眠を取る直前に少量のエスプレッソを飲むようにすすめてきました。そうすれば仮眠から起きた時に、かなり気分がすっきりとしているはずだと言いました。そして、それは正しかったです。

コーヒーと仮眠の「組み合わせ」が良い

実際、このことは科学的にも証明されています。

これまでカフェインは眠りを妨げるものとして考えられてきましたが、20分の仮眠の直前に飲むのはとてもいいのです。実際に研究者は、ただ仮眠をするだけや、ただコーヒーを飲むだけよりも、仮眠とコーヒーの組み合わせの方がいいと証明しています。ダイナミックな組み合わせです。

この組み合わせの根底にある考え方は、カフェインは飲んでから約20分後に効果があらわれるので、仮眠の後に効果が出るということです。

なぜ効果があるのか

通常、脳が活動するとアデノシンという物質が生まれ、脳にある受容体とくっつきます。このアデノシンで受容体が埋まると、疲れるのです。でも、カフェインはアデノシンと同じように受容体にくっつきます。

コーヒーを飲んで摂取されたカフェインは、脳内の居場所である受容体アデノシンと取り合うことになります。

少し眠ることで、受容体からアデノシンが一部取り除かれたちょうどいいときにカフェインが脳内に入ってきて、そのスペースに入ると「Vox」で報告がされています。

大事なのは「20分だけ」仮眠をとること

ここで大事なのは、20分だけの短い仮眠をとるということです。深い眠りにつく必要はなく、半分眠っているようなうつつの状態でも、この昼寝とコーヒーの組み合わせは同じように効きます。

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Image: NOBUHIRO ASADA / Shutterstock.com

Source: Vox

Emily Price - Lifehacker US[原文