2015年10月26日の記事を再編集のうえ、再掲しています。

早起きの人に、なぜ早く起きるのですかと聞けば、きっと「朝の静けさは何ものにも代えがたいから」という答えが返ってくるでしょう。

たくさんすることがあって、いつも「時間がない」という人にとって、日曜日の朝は特別な時間です。そこには静かな1日があり、頭もスッキリしています。

その利点を最大限利用しなくてはいけません。日曜日の朝をムダにしてはいけない7つの理由をご説明しましょう。

1. 他の人たちが寝ている間は、2倍近くの速さで動ける

詳しくは私の著書で紹介していますが、要点はこうです:10代のころ、私は夜中の3時までゲームをしていて、静寂な中で過ごす数時間の価値を実感しました。午後11時から午前3時まで、何も邪魔が入らないのです。そしてこの隔離された時間のおかげで、私は北米でトップゲーマーの1人になれたのでした。

それと同じ習慣が、今では朝のルーティンの基礎となっています。朝の早い時間は最も生産的ですが、その主な理由は誰も起きていないので邪魔が入らないからです。邪魔が入らないので、何でも早くできてしまいます。

2. 早い時間にはどの店も閉まっている

いくつかのカフェを例外として、週末はほとんどの店が開くのは、正午近くです。これが好都合なのは、食料品店も開いていないために、さぁ食べ物を買いに行かなきゃとは思わないことです。

よくあることですが、私たちは後回しにできることを今優先し、今すべきことを後回しにしがちです。しかし、朝早い時間は、大抵そんな気分になりません。それが良いことなのです。

3. 朝にするとより達成感がある

早起きして最も困難なことに取り組むことほど、特別な気分になるものはありません。それで1日の気分が決まるものです。タスクが終わってしまえば気分は爽快です。最も必要なことを終えてしまったのですから。

完全に集中した状態で1日を始めると、1日を通して残りの時間も同じように難しい課題に俄然取り組める気分になってくるでしょう。

4. ダラダラしていても、あとで効率が良くなるわけではない

好きなだけベッドにいてダラダラしていても、実際そのあとに動き始めるのは難しいものです。

一度ベッドから出て起き上がってしまえば、十分エネルギーがあることを実感するでしょう。一番大変なのは「はじめる部分」なのです。この貴重な時間を無駄にしないようにしましょう。

5. 考えている以上に得るものが大きい

これもよくあることですが、目標というのは実際の大きさよりも頭の中で大きくなっているものです。

何かを終えるのに数週間、数カ月、いや数年かかるような気がするのです。しかし、実際には数日で終えられる場合もありますし、机に向かって集中すれば数時間の場合もあるでしょう。

大きなプロジェクトだから膨大な時間がかかるだろうというのは錯覚です。そのような場合もありますし、そうでないときもあります。

今すぐはじめるにせよ、1カ月後にはじめるにせよ、机に座って取りかからなくてはいけないからです。それならば、今日はじめてしまいましょう。

6. 朝だと違った想像力を発揮できる

私は、音楽を使って、異なる時間帯の違いを実験をしたことがあります。3カ月間、日の出とともに起きて作曲をしました。そして次の3カ月は極端な夜更かしをしつつ作曲をしました。その結果、夜更かしした場合と比べて朝には異なる種類の創造力が発揮できることがわかりました。

どちらが「正しい」とも言えませんが、間違いなく朝だと異なるレベルの頭の明瞭さがあるのです。

これはぜひご自身でお試しください。最高の仕事は、夜明けとともに実現するのです。ただし、ベッドから起き上がることが条件ですが。

7. 目標達成に向けて何が必要かを教えてくれる

誰であれ、「好きなことがしたい」、「オフィスでの仕事は放り出したい」、などと言っていますが、どんなに優れた考えも、優れた習慣に勝ることはありません。

早起きしてやるべきことに取り掛かるのは、1つの習慣です。

ある日、急に「起床」するだけで仕事が終わるわけではありません。何日も何日もかかるのです、早起きして、コーヒーを飲み、仕事に取りかからなくてはいけないのです。

これをある程度長い期間続けていると、ビジョンを実現させるためにはある種の約束事が必要なことを実感するでしょう。

ローマは1日にして成らず。皆さんの壮大なプロジェクトも同様です。だから、これは日曜日の朝に早起きするというだけの問題ではないのです。

その習慣を何度も実行し続けると約束できるかどうかの問題なのです。

さあ、早起きする準備はできましたか?


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