デバイスに合わせてブラウザも進化です。
Chromeは今月頭に10週年を迎えたばかりです。10年前と変わらず、今でも高速で軽いブラウザとして人々を魅了して…とはいきませんが、Google(グーグル)は新しい機能追加の手を休めません。新しいChrome 70ベータ版では、各種ウェブサイトへのログインに、ユーザーのアンドロイドやMacデバイスに搭載されている指紋リーダーを使えるようにしていることがわかりました。すぐにパスワードを完全になくす、とまではいきませんでしょうけど、より強化された二段階承認プロセスとしては良さそうです。
パスワードやその他センシティブな情報を入力するためのダイアログボックスが出てくると、Chrome 70はフルスクリーン表示を自動的に解除するようです。該当する要素には、住所やクレジットカード情報といった承認プロンプトもあるようです。
そのほかの大きな追加点は、Googleの形状検知API(Shape Detection API)の試験運用です。このAPIは顔やバーコード、画像内の文字といった物を検知し、識別できます。これによって、文章を画像として撮ったものをPDFに変換するといったOCR作業の改善が予想されます。
またChrome 69では、それまでのHTTPS遵守のサイトに表示されていた「Secure」タグを排除することでHTTPSの勝利を宣言したわけですが、Chrome 70では未だHTTPを利用しているサイトを訪問すると「Not Secure」と警告が赤字で出るようになっています。他の変更点や追加機能に興味がある方は、GoogleのChromium Blog(英語)をご覧ください。
Source: Chromium Blog