月へ、
先程行なわれたSpaceXの記者会見に、ZOZOTOWNを経営する前澤友作さんが登壇しました。
前澤さんが月へ行きますよ! アーティストたちと共に!
月に行くことにしました。アーティストと共に。 #dearMoonhttps://t.co/ivMypEcWBZ
— Yusaku Maezawa 前澤友作 (@yousuck2020) 2018年9月18日
プロジェクト #dearMoon
プロジェクト #dearMoon は、前澤さんのプロデュースする宇宙を舞台にした世界初のアートプロジェクト。SpaceXより購入された巨大ロケットに6〜8人のアーティストが招待され、2023年予定のフライトで月へ向かいます。
招待されるのは地球を代表するアーティストたちで、映画監督、画家、ダンサー、小説家、ミュージシャン、ファッションデザイナー、彫刻家、写真家、建築家など、前澤さんの好きな人が優先的に選ばれます。そして月まで一緒にインスピレーションを受けに行くのです。これは熱い。
アーティストたちには地球に帰ってきたあとそれぞれから作品が求められるようで、出来上がった作品で展示会が開かれます。アーティストたちがなにを掴み、どのような作品をつくるのか。また、我々はそこからなにを感じ取るのか。プロジェクト #dearMoon は、月と宇宙をみんなで再発見する試みなのかもしれません。
詳しくはこちらの特設サイトへ!
人類を救う方舟ロケットBFR
#dearMoon とても楽しみですね。でも、前澤さんがSpaceXの巨大ロケットBFRを購入したのにはもうひとつ理由があります。
それはズバリ、人類を救うこと(を手助けすること)。
そもそもSpaceXの掲げるミッションは「ロケット技術を革新して人類が多惑星にわたる文明になる日を早める」というものです。たとえば地球が隕石に襲われたり、核戦争が起きたり、将来なにかしらの理由で地球に住めなくなってしまっても人類が絶滅してしまわないよう、人の植民地を地球以外の惑星にも作ることがゴール。
SpaceXがBFRを作るのはそのためで、植民地の運営に必要な人員を一気に火星に送り届ける方舟となるべく一度に100人、ひとりあたり約2000万円の「旅客ロケット=BFR」として活躍することが期待されています。前澤さんは、このBFRという5000億円するであろう開発プロジェクトに対する投資者でもあるのです。
イーロンと前澤さんコンビ
ここから先は僕個人の解釈ですが、イーロンと前澤さんに硬い友情が芽生えている気がするんです。今回の発表内容はいわば、人類を救うミッションの最前線に立っているイーロン・マスクに、前園さんが「君の案に乗った!」と自身の命運をかけて手を差し伸べているようなもの。BFRを購入しして、こう使いますという説明です。
でもこれだけだったらありきたりな記者会見と変わりません。売り手と買い手の関係で、それ以上でも以下でもないビジネスライクなもの。僕もその程度だと思ってました。でもQ&Aセッションの1箇所で、なんだかとても熱い友情を見たような気がするんです。
その印象を強く受けたのが、イーロンがちょっと声を震わせながら(?)記者団に向けて二人がこう発言したときでした。
イーロン:成功するかもわからない危険でリスクの高いプロジェクトに出資してくれて、しかも『月への』席を『アーティストたち』に譲ったりして、素晴らしい行為ばかりなんだ。彼の行動は、僕の人類に対する信頼を大きく回復させてくれた。で、僕が行くかどうかだけど、それはわからない。彼は誘ってくれたけど、ハハハ、わからないよ
前澤:うんうん、ぜひ!
イーロン:そうかい? じゃあ、『ロケットには』二人とも乗ってるかもしれないね
2017年にSpaceXによる民間人の月周回旅行が初めて発表された時は、まだBFRじゃなくてFalcon Heavyロケットを使う計画でした。それから1年以上経って、プランも大きく変わって、イーロンにはTesla(テスラ)やプライベートでいろいろありました。それでもまだ付いてくよという前澤さんに、イーロンもちょっとほろっとさせられちゃったのかもしれません。
Hanging out with @yousuck2020 before the @SpaceX moon mission announcement pic.twitter.com/RTOwutzMtG
— Elon Musk (@elonmusk) September 18, 2018
#dearMoon、前澤さんたちを無事に帰してね!