トゲトゲ探査機、どうなる!?
日本の小惑星探査機「はやぶさ2」は、地球近傍小惑星リュウグウの着陸地点を決め、探査機「MINERVA-II1」を投下しました。予定地では、21日深夜に降り立つようです。
JAXAによると「MINERVA-II1」には2機のローバー「Rover-1A」と「Rover-1B」が入っており、ひとつの直径は18cmで高さ7cmの正十六角柱の形で、重量はともに約1.1kg。
「Rover-1A」には4台、「Rover-1B」には3台のカメラが仕込まれており、リュウグウの地表で写真を撮影します。機体から出ているトゲの一部は温度計で、ほかにも光センサー、加速度計、ジャイロスコープなどが搭載されています。はやぶさ2を経由し、地球へとデータが送信されるとのこと。
MINERVA-II1Aは、ホッピング機構でピョンピョン跳ねながら移動します。自分で状況を判断しつつ、自律的に内部モーター回転の反動で飛び跳ねるのです。リュウグウの重力が極小で、車輪やキャタピラでは動き出した途端に機体が浮いてしまうため、この技術が採用されました。
JAXAは、「1回のホップで空中に飛び上がってから着地するまでに最大15分間ほど滞空し、水平方向に最大15mほど移動できる見込みです」と記しています。
はやぶさ2には、もうひとつ「MINERVA-II2」という探査機も積まれています。こちらは来年に投下予定で、母船のはやぶさ2も来年には数回タッチダウンに挑戦するそうです。
さぁこの投下、無事に着地成功となるでしょうか? ローバーが仲良くピョーンと飛ぶ姿を見てみたい。