グッドルッキンなBokeh Bokeh写真を撮りたいなら、被写体の背後がシンプルになる場所を選ぶべきですね。
標準の撮影アプリでも、撮影後にボケ量を調節できるようになった「iPhone XS」。ニューラルエンジンとA12 Bionicのおかげでポートレートモードの品質が高まったそうですが...果たして。
まず被写体と、どこまで離れたらポートレートモードのボケが有効となるのかを調べてみましたよ。
メジャーによる、ボケ効果が出る最短距離は実測値で41cmほど。これは被写体を真正面からとらえても、ななめ上からの俯瞰でとらえてもほぼ同じ。
iPhone XSの箱を撮るとこの大きさとなります。マクロには弱く、ブツ撮り用としては使いにくいところがありますね。
撮影後にボケ量を調整するには、「写真」アプリで編集したい写真画像を選択、「編集」をタップして、「被写界深度」のスライダーを動かします。設定できるF値は1.4〜16。数値を少なくすればボケる範囲が広がり、多くすれば全体にピントが合うようになります。
さて先ほど「マクロには弱い」と書いたばかりではありますが。
そんなときは拡大しちゃえ、トリミングしちゃえ、ズームインしちゃえ。ほらこのとおり。ボケはじめのポイントを見極めて被写界深度スライダーを調整していくと、なかなか自然でなだらかなグラデーションのボケ、ゲットだぜ。
まあ飯テロ用なら明るくワイドでマクロにも強い広角側レンズで寄り切っちゃうほうがいいかもしんないです。そうすると気になってくるのが広角レンズしかないのにポートレートモードがあるiPhone XRの存在。発売されたらまた検証しますね。
さて本題です。背景がゴチャリとしてくると「どこまでが被写体なの?」と悩んでしまうみたい。iPhone XS子たら困ったコ。シチュエーション次第で即座にセルフメダパニります。
メインターゲットである人物撮影でもその個性は受け継がれます。数多の水滴を蓄えた透明な傘部分を「ここは背景だな」と盛大にボカしてしまうiPhone XS。どうせなら全部ボカしてくれればいいのにと思わなくはありませんが、クッキリとした得手不得手にギャップ萌え。
仕方ないので間違ったボケが目立たなくなるよう、被写界深度の値を増やしていきましょうか。対策が取れるって意味でもボケコントロールな機能、大事ですなあ。
また光量の足りない場所で撮影すると、ディティールの再現性は二の次な塗り絵画像となってしまいがち。
ニューラルエンジンとA12 Bionicが頑張っているのは認めたい。しかし時に、iPhone XS画伯といった別人格が顔を出してくるということは忘れずに覚えておきたいものです。
結論!ポートレートモードを使うときは明るい場所かつ、シンプルな背景となる場所で撮りましょう!現場からは以上です。