新しい気分を味わいたいならMax。きっと後悔はしない…はず。
iPhone XS、iPhone XS Maxどちらにしようか迷っている方、多いのではないでしょうか?
両方とも触ってみた感じ、最も安心なチョイスは「7、8→XS」「7 Plus、8 Plus→XS Max」という乗り換えです。とくに後者は、ほぼサイズが変わらず画面領域だけが大きくなるので、満足度が高いはず。Touch IDがFace IDに変わるため使用感は若干変わりますが、カメラ性能はもちろん処理速度も向上するなど、良いことだらけです。
問題は、iPhone Xユーザーだ
はい、そうです。すでにiPhone Xを使用しているユーザーがXSに乗り換えるべきか否か。ここが悩みどころです。今回はiPhone恒例の大きなデザイン変更のない「Sシリーズ」なわけですが、はっきり言ってXSとXS Maxは今までのiPhone史上もっともアップグレード感が薄いです。一番変わったと感じるのは、ゴールドの色味と「ちょっと重くなったよね」と確実に感じるずっしりとした感触。Face IDや、LightroomでのRAW現像は確かに少し速くなりました。でもこれまでのiPhoneの進歩に比べたら些細なものです。
「ジョブズが生きていれば…」なんてことは言いません。
これは「iPhone Xの完成度がこれまでになく高かった」「旧機種をスピードアップさせたiOS 12がiPhoneのエコサイクルを変えた」といった、iPhone/iOSの成熟=アップルが世界トップ企業として社会インフラ的側面からiPhoneに取り組んだ結果の表れでもあると思います。
手に余りそうで余らない、もどかしい存在感。
たしかにiPhoneは毎年買い替える必要性が薄らぎました。でも、やっぱり最新機種が欲しい。
そんなギークなみなさんの視線は、きっとこのiPhone XS Maxに注がれているはず。なにしろXSとほぼ中身は一緒ではありますが、少なくともサイズが違います。しかもこれまでのiPhoneで最大の画面サイズ。昨年iPhone Xを購入したユーザーが新鮮味を味わいたいなら、iPhone XS Max一択で間違いありません。
しかし、やはり気になるのはサイズ。ボディ全体が一回り大きくなることによって、片手で操作できなくなったり、ポケットに入らなくなったりしてしまうのではないかという心配がありますよね。
でも、それはきっと大丈夫です。
最初は違和感があるかもしれませんが、1日も触っていればすぐ慣れます。僕は男性としては手が小さいほうですが、大抵の操作は片手でできちゃいます。タイトめなジーンズの前ポケットでも、よほど股上が浅くなければ入ります。
「これ以上大きかったらすんなり諦められるのに…」という、罪なサイズです。
アクティブに街を歩き回りながら操作したい方には落下の不安が付きまとうでしょうが、歩きスマホはまた別のお話。
来月にはiPad Proも出ますよ(多分)
ただ、その絶妙なサイズ感がゆえに「別にXSでもいいじゃん」感があるのもまた事実なのです。
Netflixを観るならMacで、『フォートナイト』や『PUBG』といった迫力あるグラフィックのゲームを遊ばない自分としては「画面は大きくなったけど、別に便利ではない」という印象なのです。逆に小さいボディーにぎゅっと機能が凝縮されたXSが、これまでよりも魅力的に見えてくる部分もあるくらい。
まるで「ダブルヒロインに振り回される優柔不断な主人公」みたいで、自分でも呆れるほど情けない感じですが、これが偽らざる気持ちです。事実、これを書きながら、XSかXS Maxかでまだ悩んでいるのです。自分の使い方では大画面のメリットは少ないと言いましたが、マニュアルフォーカスで4K動画を撮影するとき、ピント確認がしやすいんですよ…。
iPhone XS Maxが自分に合っているかどうか、もちろん実際に触ってみるのが一番ですが、おそらく最初の見極め方はこの1点。それは、iPhone Xを使っていて「もっと画面が大きければ…」と思ったことがあるかどうか。そう思ったことがなければ、黙ってXSにしておいて間違いはないでしょう。
もしくは、今のiPhone Xを使い続けて、XS用にとっておいたお金で来月出るであろうiPad Proを買いましょう(?)