新鮮成分多めで参ります。
そうなんです。アンボックスとかやっておきながら、今までApple Watchを所有したことはなかったんです。興味はずっと、ずーっとあるんですけどね。
スマートウォッチはWithings(ウィジングス)のSteel HRを1年ほど使ってまして、その理由は心拍数や歩数を測りたいから。かつバッテリーが充分欲しいから。この条件だと、Apple Watchはベストな選択ではないんです。
が、今回のSeries 4で心電図機能が(国内未対応とはいえ)加わったことで、一気に興味をそそられました。これは欲しい、測りたい。
というわけで、非Apple Watchユーザーから見たApple Watch Series 4のハンズオン記事をお届けします。今回触ったのは編集部が購入したもの(40mm、ゴールドアルミニウムケース)。前モデルの比較というより、Series 4をさわって感じたことをメインにお伝えできればと。
やっぱり綺麗だった
何を今更ってハナシですけど、文字盤の美しさにはうっとりしました。スワイプでデザインの変更も簡単にできるし、スワイプ動作も息をするようにこなせます。見た目が変わるだけで気分もこんなに変わるのかと、Apple Watchあるあるの洗礼を受けた次第です。あるあるなのかこれ……!
本体のデザインは、何よりディスプレイ一体のコーナーのラウンドが美しい。リニアな角丸ではなく曲率に緩急があります。こうやって構えたときに親指が左下に来るんですけど、親指のフィット感もリューズへの力も加えやすく、構えとしても実に馴染む。四角形で考えるとデッドスペースは多いんですけど、最高率を求めるだけでは得られない境地があるのかも。美しければ良いのだぁ。
Series 3の頃はディスプレイはラウンドせず角張ったままで、なんだかフォトフレームみたいだったんですよね。丸形のビジュアルを映す分には気にならなかったんですけど、Series 4の一体感を見ちゃうと、もう巻き戻れない感じすらある。
今回は40mmサイズを使ってみたのですが、縦横、厚みのサイズ感も特に不満はありませんでした。もっと厚みが気になるかなーと予想してたんですけどね。44mmだと大きく感じるかも。
デバイスとの一体感
Series 4から追加された、ダイヤルを回すたびにコリコリっとフィードバックがあるリューズ、これすっごい心地良いです(設定で消すことも可能)。デバイスをただ操作してる以上の一体感を感じるというか、無駄にコリコリ回したくなるというか。
心配していたタッチエリアの狭さについては、何を杞憂していたのかってくらい問題なし。「あんな狭い画面で操作できるんですかぁ?」と、そう思っていた時期が僕にもありました。メールの通知、リマインダー、カレンダーなど、よく使うであろうアプリの起動、操作は問題なし。
そして、僕がメイン機能の一つとして想定している心拍計。これはSteel HRとの比較になってしまいますが、見やすい、正確、ログのグラフ化などなど、これも良さみしかない。家にいるときと1日外に出てるときとで、平均心拍数の比較とかしたい。したくない?
Apple Watchで通話やらSiriやらを使うことはそうないと思うので、僕が重要視していたのは心拍計の精度と諸アプリの操作性でした。その点でいうと、2点とも想定以上の出来です。カメラアプリの遠隔シャッターも便利かつ面白いし、本筋じゃない機能が充実している分についてはゲーム感覚で楽しめそうです。
じゃあ、Apple Watchってどう?」と聞かれたら
「めっちゃ良いスマートウォッチですよ」と答えます、Series 4についてだけですけど。スマートウォッチは使い手がどんな機能を求めるかが大事。そうした個別ニーズは別としてSeries 4を評価すると、モノとしてとてもよくできてるし、美しさや心地良さから気持ちもアゲてくれます。
これだけ褒め讃えておいて即・乗り換えを断言できない理由は、やはりバッテリーです。毎日充電が必要っていうプレッシャーがどうにも……。無線充電パッドに毎日置く習慣が身に付けば、この不安もなくなるのかなぁ。
もう1つの理由は、心電図がまだ試せていないという点。一番ワクワクさせてくれた要素ですからね。国内で心電図が使えるようになって、デイリー充電ができるように自分と約束できたならば、買ってしまうかもしれません。
僕のような測りたいマン(気圧やら歩数やらなんでも測りたい人)を、Series 4は心電図という無二の測定器でもって魅了してくれたのです。同じように何かを測るのが好きな人なら、きっと満足できると思います。しかもUIやデザインも良いときてる。
Infograph(インフォグラフ)に、無駄に風向きやUV指数や温度計を表示させるのも、楽しいじゃあないですか。手首から届くさまざまな可能性や数値、そのロマンにワクワクしたのです。