公園やイベント会場などで、大きなシャボン玉を膨らますと子どもたちが一斉に駆け寄り大喜びをする、といった風景に出くわしたことのある方は多いと思います。
何とか自宅でも子どもたちを喜ばせてあげたいと再現を試みても、なかなか上手くはいかないもの。しかし、科学の知識を少し身につけさえすれば、誰でも大きなシャボン玉をつくりだすことができるのです。
大きなシャボン玉を作る方法
シャボン玉の形や大きさを決定づける最大の要因は、シャボン玉を吹きつけるときの風速です」とPopular Scienceが報じています。最も適した風速の数式も、科学的に証明されています。
U = √(5.6 x gamma(ガンマ) / rho * R)
Uが風速、ガンマは2種類の液体が混ざり合わさったときに起こる表面張力係数 です。rhoというのは息を吹きつけるときの液体の重力で、Rはシャボン玉をつくりだす輪っかの半径を表します。
…といってもこんな難しい数式ではイメージしづらいですよね。もう少し分かりやすくご説明しましょう。
1. 優しく吹くのがコツ
まずシャボン玉をつくりだすための輪っか部分の半径は1センチにします。
息を吹くときはおおよそ時速8マイル、約13キロくらいのスピードが良いとされています。目安として、平均的な人間のくしゃみは時速39マイル、60キロと言われていますからかなり優しめに吹いてあげるのがよいでしょう。
何度か試してみて、一番大きく膨らむスピードを見つけてみてください。
2. 材料選びも大切
表面にきれいな虹色が見えるくらいの、大きくて丈夫なシャボン玉を膨らませるためには、液体の台所用洗剤を使用します。洗剤に含まれる界面活性剤は水面で大きな膜のように広がり、層をつくりだしてくれるので、シャボン玉が割れにくくなります。
白砂糖やコーンシロップを足すとより強度が増すでしょう。
サンフランシスコにある科学博物館の展示で実証済みだとされているベストな配合は、以下の通りです。
- 2/3カップのDawnの台所用洗剤(※アメリカの代表的な台所用洗剤。日本でも購入可)
- 1ガロン(約4リットルの水)
- 大さじ2~3のグリセリン(薬局や化学用品を扱うお店で購入可)
また、プロのパフォーマンスアーティストは膨らませるときの周辺環境が重要だという人もいます。周辺の空気が乾燥し、気温の高い場所だとよりシャボン玉が速く膨らみます。高地の空気の薄いところで袋がすぐにパンパンになる原理と一緒ですね。
3. 道具がなければ、指でも可
最後に忘れてはいけない重要な要素は、シャボン玉を形づくる方法です。
パンづくりで使うような丈夫な撚り糸やパイプ掃除をするための柄の細長い棒、もし道具が身近になければ人差し指と親指で試してみましょう。
手全体を液体に浸して、OKサインをつくったら優しく膨らませます。割れないようにゆっくりと空中に浮かべることができたら大成功!
ぜひ一度お試しあれ。
Image: A. Aleksandravicius/Shutterstock.com
Source: Popular Science, YouTube
Michelle Woo - Lifehacker US [原文]