これでウッカリ押しちゃう事故も減ります。
来年3月に終わるモバイルアプリ「Inbox」から取り込まれた、スマート返信機能。これもまた、ユーザーの選択で終わりにできるようになります。
これはメールの文面に応じたクイックな定型文3種を、ボタンクリックひとつで送ることができる便利なもの。近々デスクトップ版でも使えるようになる、という情報もリークされました。
スマート返信機能は、同僚の昇進に「おめでとう!」と返せたり、四半期の売り上げが悪くてリストラを匂わせる上司のメールに「どうもありがとう!」なんて返せる絶妙な賢さを持つもので、ちょっと血が通っていないドライな印象があるんですよね。
スマート返信だけでなく、スヌーズやリマインダーなど、いろいろな機能を追加してきたGmail。The Wall Street Journalによりますと、今や14億のアカウントが日々利用され、10%のメールがスマート返信機能で返信されているのだそうです。
モバイル版では、ちょうど親指のある位置に3つの返信候補があるおかげで、ウッカリ押してしまった人も多かろうと思います。なので残り90%のユーザーは、設定から非表示にしちゃっても構わないと思います。とはいえ、なるべく多くの人が使い続けていれば、いつかもっと便利に進化する可能性も……?
デスクトップ版では、非表示を選べるのは来月からとのこと。定型文が丁寧で長ったらしい日本のビジネスメールでは、クイックなスマート返信は向かないかもしれませんね。
一方、AIによるGmailの入力支援機能「Smart Compose」は今月末より実装されます。デスクトップ版なら、こちらのほうが使えそうな気がします。
いずれにせよ、Gmailユーザーには使い勝手が良くなるのは大歓迎です。それにユーザーに機能のON/OFFを委ねてくれるところも有り難いですね。
Source: The Wall Street Journal via THE VERGE