IKEAのコンセプト「SPACES ON WHEELS」なら、展示スペースが自律移動でやってくる

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  • author 岡本玄介
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IKEAのコンセプト「SPACES ON WHEELS」なら、展示スペースが自律移動でやってくる
Image: SPACE10

IKEAに行けない。でもクルマが来る。

量販家具メーカーIKEA(イケア)は、インドで太陽光発電で配達するオート三輪を採用したり、音と香りで世界一眠たくなる雑誌広告を作ったりと、独創的なアプローチを展開し続けています。

今回は、そんなIKEAのリサーチ拠点兼展示スペース「SPACE10」とブランド戦略コンサルタントのf°am studioがコラボした、自律運転で移動するコンセプト展示スペース「SPACES ON WHEELS」が発表されました。

designboomによると、このコンセプトは自律運転車がどれほど我々の暮らしに役立つかを表したもの。シャーシから上を載せ換えれば、IKEA製品の展示販売をするだけでなく移動カフェや八百屋、健康管理用の施設、それにホテルやオフィスなどとしても利用できる構想です。ではでは、こちらのデモ映像をどうぞ。

Video: SPACE10/YouTube

IKEAのポップアップ・ストアもアプリから時間と場所を指定して呼び出し、店舗に行かずして商品を見て買うことができるのです。

実際の店舗に行けば、製品で埋め尽くされた部屋がいくつも並んでいますもんね。アレのひとつが、みずからやって来てくれるのは超便利。もし何台かが同時にやって来れば、その場でIKEAの展示場ができあがってしまします。

自動車が自ら移動できるとなれば、自動車の目的なはもはや移動手段に留まりません。そこで、人々が(自宅以外で)多くの時間を過ごす場所をモジュール化し、移動中に有意義な時間が過ごせるよう自律運転車に載せてしまったのがこのコンセプトなのです。

未来の都市型モビリティは、自律運転車の登場で夢にも思わなかったものがどんどん実現しそうです。

Source: YouTube, designboom, IKEA, f°am studio