レビュー

ヒーリング音で雑音を防ぐ安眠専用の超軽量ワイヤレスイヤホン「BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS」レビュー


2018年9月6日(木)、アメリカに本拠を置く音響機器開発企業のBOSEから、「BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS」という「安眠専用のワイヤレスイヤホン」が登場しました。BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDSは外部の騒音をヒーリング音でマスキングし、質の高い睡眠を得られる安眠専用イヤホンになっているとのことで、先行テスターをクラウドファンディングのIndiegogoで募集したところ、応募者殺到で即終了となった経緯があります。そんなイヤホンを入手することができたため、実際に使ってどのように安眠をサポートしてくれるのか確かめてみました。

BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS™ | ボーズ
https://www.bose.co.jp/ja_jp/products/headphones/noise_masking_sleepbuds/noise-masking-sleepbuds.html

BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDSのパッケージはモノトーンが基調となっており、シックで落ち着いた雰囲気。


黒いパッケージを開けると、中には銀色をした円形のバッテリーケースが納められています。


パッケージの中身を全て取り出してみると、専用充電ケースと布製のトラベルポーチ、交換用のイヤーパッド「StayHear+ Sleepチップ」(S・L)、充電用USBケーブル、電源アダプター、説明書が入っていました。


バッテリーケースはスライド式になっており、中にはBOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDSのイヤホン本体が収納されています。


イヤホンはバッテリーケースに磁力でくっついており、イヤホン本体をケースにセットすると自動で充電される仕組みになっている模様。ケース自体がバッテリーとなっているため、ケースが電源に接続されていなくても1回分のフル充電が可能とのこと。


バッテリーケースを開いた時に点灯するLEDランプが、ケース本体の充電量を表しています。LEDランプは全部で5個あり、5個とも点灯していればケースは満充電の状態ということになります。


バッテリーケースを充電したい場合は、ケースにあるMicro-USBポートに充電用Micro-USBケーブルを挿して充電すればOK。


BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS本体はこんな感じ。左右が完全に独立したワイヤレスイヤホンとなっており、非常に軽量でコンパクト。イヤホン自体にボタンなどの操作機構は装備されていません。


イヤーチップを除いたイヤープラグ本体の重さはわずか1.4gとなっており、イヤープラグのサイズは縦横わずかに1cmを超えるほどの小ささです。小指の爪と比べると、イヤープラグ本体の小ささがとてもよく実感できます。イヤーチップを外した状態でなくすと探すのが非常に大変なため、基本的にはイヤーチップを装着した状態で保管しておくのがオススメです。


付属のイヤーチップはパッケージに入っていたS・Lサイズと、最初から本体にセットされているMサイズの3種類があります。


BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDSは睡眠を妨害する不快なノイズを防ぐ「安眠専用イヤホン」であり、考え方によっては超高機能な耳栓とも捉えることが可能。そのため、イヤーチップのフィット感や遮音性を通常のイヤホン以上に真剣にチェックする必要があります。BOSEはまず最初に3種類全てのイヤーチップを試し、最適なチップを選ぶことをオススメしています。


イヤーチップを本体にしっかりと取り付けたら、BOSEのロゴがある面を外側に向けて耳に挿入します。この時、イヤーチップを軽く押すようにして耳の溝に差し込み、チップのウイング部分をフィットさせるのがポイント。


この時、周囲の雑音がシャットアウトされているかどうかをチェックするだけでなく、自分も少し声を出してみて、声がくぐもって聞こえるかどうかをチェックするのがオススメとのこと。しっかりとフィットしている場合、声が通常と違いこもって聞こえるそうです。装着時に違和感があったり、遮音性が低いと感じたら違うサイズのイヤーチップを試し、ベストなイヤーチップを探します。


BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDSは非常にコンパクトで軽量なため、装着していても耳に妙な重さを感じたり、うっとうしくなるということはほとんどありません。また、イヤホン部分が耳の穴から出っ張らないため、片耳を手でグッと押さえつけても痛くなることもありませんでした。


ベストなイヤーチップを見つけたら、BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDSの操作を行うスマートフォンやタブレットとのペアリングを行います。まずはデバイスに「Bose Sleep」という専用アプリを、App StoreまたはGoogle Playからインストールします。今回はiOS版をインストールするので、App Storeの公式ページから「入手」をタップ。


インストールが終わったら、「開く」をタップ。


アプリが開くと最初にプライバシーポリシー・利用条件・および使用許諾契約書のアップデートへの同意を求められるので、規約を読んでからチェックボックスをタップして「同意する」をタップ。


すると、アプリは付近のBOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDSを検出しようとします。


バッテリーケースからイヤホンを取り外すと……


アプリがBOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDSを検出しました。ペアリングするには、画面を下にスワイプします。


イヤホンに好きな名前を付けて、「続行」をタップ。


「説明を見る」をタップ。


BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDSの装着方法やイヤーチップのチェック方法などが説明され……


最後のページまで読んだら「次へ」をタップ。


すると、バッテリーケースの充電方法などの説明が始まりしました。


最後まで読んだら「次へ」をタップ。


BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDSは周囲の音をヒーリング音によってマスクキングするため、装着中は周囲の音が聞こえにくくなることを理解する必要があります。「理解しました」をタップ。


「了解」をタップ。これで初期設定は完了です。


Bose Sleepは通知を送信する許可を求めてくるので、「許可」をタップ。


アプリのトップページからは、BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDSがどれくらい充電されているのかをチェックすることが可能。下部の「サウンド」と書かれた部分をタップすると……


イヤホンから流れるヒーリング音の設定ができます。実際にイヤホンを付けながら操作することで、どんな音が流れるのか、どれくらいの音量で流れるのかをチェックできました。ヒーリング音には雨音が流れる「Shower」や……


穏やかな海の環境音である「スウェル」


飛行機の中で聞こえるような、微妙なエンジン音や機械音の「アルティツールド」など、多種多様な種類があります。


他にも、心が落ち着く川のせせらぎ音が流れる「ダウンストリーム」や……


たき火の音など、全部で10種類のヒーリング音が用意されていました。


トップページでは、BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDSから流れるヒーリング音をチェックすることが可能。


右上の設定アイコンをタップすると……


さまざまな設定を行うことができます。「オプション」から「スリープタイマー」の項目をタップ。


すると、いったいどれほどの時間ヒーリング音を流し続けるのかを設定できます。初期状態だと「一晩中再生する」が選択されていますが、「ヒーリング音を流すのは寝入る時だけでOK」と思う場合は、好きな時間に設定して使用します。


右下の「アラームの設定」をタップすると……


アラームのセットが可能。「新規」をタップ。


アラームを鳴らす時間や日にちをセットすることができます。下部の「アラーム音」をタップすると……


好きなアラーム音を選ぶことができます。


「スヌーズの後でマスキング音を鳴らす」をオンにしておくと、アラームが止まった後も再びマスキング音が鳴り始めるように設定可能。


設定が完了したら、後は「サウンド」からヒーリング音の再生をスタートするだけ。スマートフォンをスリープ状態にしても、イヤホンは自動で設定した時間だけヒーリング音を流し続けます。ヒーリング音はペアリングしたスマートフォンと通信して流れるのではなく、あらかじめイヤホンに搭載されたフラッシュメモリに保存されたサウンドファイルから再生されるそうです。


実際にBOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDSを装着して眠ってみると、就寝するために横になってもイヤホンの違和感をほとんど感じることがなく、寝返りを打っても耳が痛くなることはありませんでした。Boseがあえてノイズキャンセリングではなく、ヒーリング音によるノイズマスキングを選択した理由には、イヤホン本体の軽量化と小型化を実現し、就寝時に快適な状態を保つ目的もあったとのこと。

使用した編集部員はそれほど寝付きのいいタイプではなかったものの、BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDSを装着して就寝した日は深夜までベッドで起き続けることもなく、いつの間にか眠っていました。イヤホン自体の遮音性とヒーリング音によって周囲の雑音が抑えられる上、同じヒーリング音が常に流れ続けているのを聞いていると、安心感を覚えます。ところが、朝起きてみると片方のイヤホンが外れかけになっており、イヤホンのイヤーチップが耳の大きさに対して小さめな場合、就寝中に外れてしまうこともありそうです。

朝になると設定しておいたアラームが鳴りました。アラームを止めるには、イヤホンをバッテリーケースに戻すか……


アプリの設定から止めればOKです。


なお、BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDSはあくまでもヒーリング音を流して安眠をサポートする用途に特化しているため、Bluetooth接続の音楽再生などには対応していません。日中でも使用することは可能ですが、流せる音楽は初期設定のヒーリング音のみとなっています。

BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDSはBOSEの公式サイトのほか、Amazonからでも入手可能。価格は3万2400円(税込)となっており、記事作成時点では注文後1~2日程度で到着する予定になっていました。

BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS ノイズマスキングイヤープラグ

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in レビュー,   モバイル,   ハードウェア, Posted by log1h_ik

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