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TV風のテロップも付けられる「PowerDirector 17」。6,463円/年のプランも

サイバーリンクは、ビデオ編集ソフト「PowerDirector 17」シリーズを9月26日より順次発売する。ダウンロード版は9月26日発売で、上位の「Ultimate Suite」は19,426円。Web限定の「Ultimate」は14,796円。「Ultra」は12,019円。

PowerDirector 17。左からUltimate Suite/Ultra/Standard

新たに年間契約制のサブスクリプションプラン「PowerDirector 365 1年版」を用意し、価格は6,463円(パッケージ版:6,980円)。次年も継続して使うには更新が必要となる。

PowerDirector 365 1年版

パッケージ版は10月26日発売で、エントリー版「Standard」は4,850円。ダウンロード版/パッケージ版いずれも対応OSはWindowsのみ。

カラーグレーディングソフト「ColorDirector 7」と、音声編集編集ソフト「AudioDirector 9」は各11,093円で発売。アップグレード版は各8,315円。単体発売のほか、Ultimate Suiteにも同梱する。

PowerDirector 17 Ultimate Suiteに加え、新発売の写真編集ソフト「PhotoDirector 10」をセットにした最上位「Director Suite365 1年版」も用意。ダウンロード提供のみで、価格は14,796円(サブスクリプション対応)。

PowerDirector 365

PowerDirector 17

全バージョン共通の新機能として、「タイトル特殊エフェクト」を追加。タイトル文字に動きのある6種類の特殊エフェクト(炎、ライト、稲妻、LEDサイン、ネオンサイン、電波)を追加でき、テンプレート(ルック)を切り替えて色や文字サイズなどを変更できる。

タイトル特殊エフェクト

タイトルにあわせた背景(ざぶとん)も追加でき、グラデーションやテクスチャなどで、テレビのテロップのような見やすく強調したタイトルが作れる。

タイトルにあわせた背景(ざぶとん)も追加できる

タイトルやテロップに使える、モリサワフォント10書体を新たに追加。テレビやCMなどで使われる「新ゴ U」や「シネマレター」、「解ミン 宙 M」などを、ソフト内にダウンロードして使える。

モリサワフォント10書体を新たに追加

複数のプロジェクトを組み合わせてひとつのビデオとして編集できる「ネスト編集」に対応。オープニング映像として作った既存のプロジェクトを、新しいプロジェクトにひとつのクリップとして読み込むといった使い方ができる。タブでタイムライン表示を切り替えて編集も可能。

ネスト編集に対応。タブでタイムライン表示を切り替えられる

長回しの映像から、あらかじめ必要な部分を切り出してタイムラインに配置できる「プレカット(前編集)」も搭載する。

プレカット(前編集)の画面

上位の365/Ultimate Suite/Ultraでは、最大4つの動画の開始タイミングを合わせてひとつの動画が作れる「マルチカムデザイナー」と、さまざまなフレームを組み合わせる「ビデオコラージュデザイナー」が連携。マルチカムデザイナーで編集した映像を、そのままビデオコラージュデザイナーに渡して編集を続けられる。レイアウト調整したデータをカスタムテンプレートとして保存・共有できる。

そのほか、「モーショントラッキング」は1フレーム単位でのトラッキング調整に対応して精度を向上。ホットキーを使った微調整にも対応する。「クロマキー合成」はクロマキーエンジンが進化し、最大3色を指定して正確に背景除去できるようになった。

マルチカムデザイナー(上)で開始タイミングを合わせた動画をビデオコラージュデザイナー(下)に渡して編集を続けられる

PowerDirector 365

PowerDirector 17シリーズと基本的な機能は共通だが、契約期間中に最新バージョンがリリースされた場合は、無償で最新版にアップグレードできるのが大きな違い。

旅行やスポーツ、ウェディングなど15以上のテンプレートパックと250種類以上のテンプレート、100曲の音楽・300種類の効果音をダウンロードして使え、契約期間中は50GBのクラウドストレージも利用できる。

新機能として、取り込んだ動画ファイルをプラグイン「AIスタイルトランスファー」で読み込み、印象派の絵画のようなエフェクトを掛けた動画に変換して書き出す機能を搭載。色味は各エフェクトのデフォルト設定のほか、元映像の色味に合わせることもできる。

プラグイン「AIスタイルトランスファー」
ドローンの空撮映像をアート風に変換
人物を撮った映像をアート風に変換

ColorDirector 7/AudioDirector 9

カラーグレーディングソフトのColorDirector 7は、色味のプリセットの強度調整に新対応。レベル補正は、RGB/R、G、B各チャンネル毎の補正が可能になった。動画の一部分の色を変更するモーショントラックは、新たに手動調整をサポートする。

AudioDirector 9は新たに、360度カメラで撮影した映像に含まれる360度音声形式に対応した。

いずれもPowerDirector 17 Ultimate SuiteとDirector Suite 365に付属し、単体発売もする。


    ■製品名 ダウンロード版価格/ダウンロードアップグレード版価格
  • PowerDirector 365 1年版:6,463円/-
  • Director Suite365 1年版:14,796円/-
  • PowerDirector 17 Ultimate Suite:19,426円/13,870円〜
  • PowerDirector 17 Ultimate(Web限定):14,796円/10,167円〜
  • PowerDirector 17 Ultra:12,019円/7,852円〜
  • ColorDirector 7:11,093円/8,315円
  • AudioDirector 9:11,093円/8,315円