19時間近くの空の旅、何をして過ごす?
先週末、エアバスA350-900ULRがシンガポールに到着しました。この機体はシンガポール航空が来月から運行を始める、シンガポール~ニューヨーク直行便に就航します。
1万6700km(1万400マイル)を最大所要時間18時間45分で飛行する予定で、運行が開始されれば商業用としては新たな世界最長フライト。
ちなみに現在の世界最長フライトは、カタール航空のカタールのドーハ~ニュージーランドのオークランド路線で、距離はおよそ1万4530kmです。
超長距離に特化したエアバスA350-900ULR
どちらも超がつくほど長距離なフライトであることに変わりはありませんが、エアバスA350-900ULRは19時間近くの空の旅をより快適にすべく設計されているとのこと。この路線を発表した時のプレスリリースには「高い天井や大きな窓、広い機内、時差ぼけを軽減する照明」、さらには「カーボン複合材を用いた機体が機内環境の向上を可能にし、機内の高度(気圧)および湿度がより最適化」されていると書かれています。
A350-900ULRはビジネスクラスを67席、プレミアムエコノミークラスを94席備えた、2クラスでの座席構成。ちなみにA350-900ULRの末尾のULRはUltra Long Range(超長距離)の頭文字。そのまんまですね。エコノミークラスがないのはやはり……乗客にとってキビしすぎると判断したのでしょうか。
10月から就航。チャレンジしたい…?
シンガポール~ニューヨーク直行便は10月11日から週3回のフライトで運行を開始。翌週10月18日から毎日の運航になるとのこと。なお、A350-900ULRは11月2日から運行が開始される、シンガポール~サンフランシスコ便にも使用されます。
離陸から着陸までの間に、映画を何本観ることができて本を何冊読めるのかチャレンジしたくなるような…。今後、こういった超長距離フライトが増えるのかもしれませんね。
本音を言うとコンコルドみたいな超音速旅客機が恋しいですが!