陣痛に耐えられなかった体験談に反響 「無痛分娩がもっと一般的になればいいのに」「出産はゴールでなくスタート」の声
自然でも無痛でもママが安心できる出産ならいいじゃないか。
いくつもの奇跡が重なり、新しい命をおなかに宿した女性は、その幸福感を感じつつも、すぐにいろいろなことを考え、決めていかなくてはいけません。実家に帰るのか帰らないのか、どこの病院で産むか、自然分娩か無痛分娩か……。そんな迷える女性たちに少しでも参考になればと、まめきち(@mamekichi0625)さんが自身の体験をつづったTwitter「陣痛に耐えられなかった話」が読者の共感を得ています。
まめきちさんは、今までの人生で、ケガも病気も生理痛もなく、“とても痛いこと”を経験したことがなかったため、妊娠したときに陣痛に耐えられるのか分からなかったといいます。そんなときに、職場の男性から「ぼくの妻は3回とも無痛分娩でしたよ」と聞いて、無痛分娩についてちょっと考えてみることに。パンフレットを見ながら、お金がかかるし、日本では多くの人が自然分娩だし、リスクがゼロではないし……と、自然分娩でいくことにします。
初産の場合は自然分娩を勧める病院もあるようですが、まめきちさんの病院は選択ができたそう。検討する中で、お母さんにも聞いてみると「痛いっちゃ痛いけど、長くても2日くらいだし!!それに、みんなも産めてるんだし、あんたも大丈夫!!」と無痛分娩なんて必要ないと言われます。出産は病気ともけがとも違うし、「鼻の穴からスイカが出るくらいの痛み」なんてうわさを聞けば、初めての出産であればなおさら、不安になりますよね。みんなが産めているとしても、自分にできるかは未知なること。
そんなまめきちさんの出産当日。破水から13時間経過したころ、本格的にズキズキと痛くなってきました。痛みは次第に強くなり、数分おきにおそってくる激痛。例えるなら「ハラワタをズタズタに裂かれる」「おなかが内側からぶっちぎれる」ような、腹痛というか外傷っぽい痛みなのだと、まめきちさんは説明しています。
そんなに痛いのに、まだ子宮口はほとんど開いていない。お母さんが病院に到着し背中をさすってくれるも、それすらキツく「さわんないで」と人生で初めて親にキレてしまったまめきちさん。これは無理、死ぬ! と思ったまめきちさんはナースコールを押します。
耐えられないと思ったまめきちさんは、やって来た先生に「今から無痛に切り替えられますか?」と尋ねます。すると先生はあっさり「いいですよー」と、急きょ無痛分娩をすることになりました。助産師さんにはがいじめされながら、背中から麻酔を入れられたまめきちさんは、人間は痛みがMAXになると体が勝手にあばれるということを知ったそうです。
それから10分経つと、痛みが無くなってきたそうです。まったく痛くないのでいきめているかわからないものの、指示の通りにいきみ、破水から20時間後に無事に赤ちゃんが誕生しました。その後、胎盤が自然にはがれず、先生が手をつっこんで引っぺがす処置をしたそうですが、本来ならかなり痛いところ、こちらも痛みがなかったのだとか。出産はいろいろなことが起こる可能性もあり、後の処理や痛みもあるものですが、安心して乗り切れる方法を選択できたのはよかった!
出産を終えたまめきちさんは、旦那さんに痛みに耐えられなかったことを泣きながら謝罪します。みんなができることができなかった、費用もかかった、と。しかし旦那さんは怒るどころか「きみも赤ちゃんも元気なんだから120点だよ」「産む瞬間痛くなくたって、きみは10ヵ月も頑張ったの!! ぼくにはムリだ! すげーりっぱだよ!!」と褒めてくれました。ああ、なんて理解のある旦那様なんでしょう。さらに「こんなすばらしい日にゴメンなんて言いなさんな」と労ってくれたのでした。
この出産を通して、まめきちさんが伝えたいことは、最初から無痛分娩一択という人はいいのですが、もし迷っている人がいたら「途中で無痛分娩に切りかえられるか」をあらかじめ聞いておいた方がいいかもしれないということ。そして男性には、パートナーが無痛分娩で出産したいと言ったときに、快く受け入れてあげてほしい、間違っても「産みの痛みあってこそ愛情が湧くんでしょ」などと言わないように、と伝えています。
出産は、どれ1つとして同じものはないはず。環境、体の変化、ママや赤ちゃんの状況、それぞれの感じ方や考え方も違うので、正解はひとつではないはず。その一方で自然に産んでこそという考え方などもあったりして、それが選択の幅を狭めている面もあります。ママが安心して出産できるのが一番。無痛、自然、どちらがいいとかはないんだ! そして、まわりの、特に旦那さんやお母さん世代の理解があると本当に心強いですね。読者からは「旦那さんの言葉に感動した」「出産はゴールではなくそこからがスタート、その後が大変なんだから出産ぐらいはリラックスして挑みたい」といった声が届いていました。
画像提供:まめきち(@mamekichi0625)さん
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