元Apple社員たちによるスタートアップ、自動運転車のコンパクトセンサーを開発中

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  • author 塚本直樹
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元Apple社員たちによるスタートアップ、自動運転車のコンパクトセンサーを開発中
Image: Aeva

うちの車にもつけられるかな?

自動運転技術プレーヤーは、なにも巨大なテック企業だけではありません。元Apple(アップル)社員らが立ちあげたスタートアップのAeva(アエバ)は、自動運転車両向けのコンパクトなセンサーを開発しました。

Aevaが披露したセンサーは、車両上部にちょこんと乗っけるティッシュ箱ほどのサイズです。The Vergeによると、200m以上先までの速度や深度、反射率を計測し、自動運転システムを支援してくれるんだそう。将来的には独自プロセッサを開発することで、より効率的な情報処理を実現したいとも表明しています。

車両には最大5個のAevaのセンサーを取りつけることで、運転支援レベルに合わせたシステムを構築することができます。センサーは単品で動作するのではなく、自動運転システムと組み合わせる必要がありますが、それでも全体のコストを大きく引き下げることが期待できそう。

CNBCによると、本体価格は200〜300ドル(約2万2700円〜約3万4000円)程度と、非常に安価に設計されていることもまた大きな特徴のひとつです。

Aevaは約50人の社員を抱え、創業にあたり4500万ドル(約51億円)の出資を受けるなど、勢いのよさを感じます。すでにいくつかの自動車メーカーとも、複数車種でのシステム導入について話し合い中なんだとか。

Appleでも自動運転技術が開発が進められていますが、その隣を元Appleの従業員が作った小さなセンサー搭載の自動運転車が走り抜ける、という日は遠くなさそうです。

Source: CNBC, The Verge